「スパルタンX」ファミコンゲーム紹介第28回目

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 同名映画のゲーム化作品です。ジャッキー・チェンさん主演のアクション映画ですね。

 ジャッキー・チェンさんの主演映画は大抵ジャッキー映画とひとまとめに呼ばれる事が多いと思いますが、僕はジャッキー映画、もちろん大好きです。

 小学校の頃でしょうか、初めてジャッキー映画を見たのは金曜ロードショーだか日曜洋画劇場で放送した『酔拳2』だったと思います。酔拳2での華麗でスピーディなカンフーアクション、手に汗握る強敵との戦い、そしてお酒を飲んで酔っ払って強くなるという、今でこそ酔拳という拳法は皆さんにも浸透しているかと思いますが、それはやっぱりこの酔拳2の影響が大きいのではないでしょうか。

 ジャッキー映画はストーリーの随所にコミカルな要素がふんだんに盛り込まれており、敵との戦いにおいても要所要所でクスっと笑える部分があるところが魅力のひとつであるように思います。世界的にもジャッキー映画が人気なのは、こういった単調な内容にならず、見ている人を飽きさせないようなストーリー進行が良いのだと思いますね。

 と、酔拳2の話はさておき、今回の題材はスパルタンXですね。僕は映画のスパルタンXでのジャッキーのファイトシーンが、数あるジャッキー映画の中でも一番好きなのですよ。特にベニー・ユキーデさんが演じるキャラクターとの死闘が素晴らしいの一言です。こんなことを言うのは忍びないですが、スパルタンXのストーリー自体はう~んと唸ってしまってしまうものなのですけどもね……。

 映画の方の話はさておき、ゲームの方は1985年6月21日に株式会社任天堂さんよりファミコン用のアクションゲームとして発売されました。

 実はファミコン版の前に、1984年にアーケード版として株式会社アイレムさんよりスパルタンXが稼働していたようです。実はファミコン版はその移植作品、という事だったみたいです。僕も知りませんでした。

 元々アイレムさんよりファミコン参入ソフト第1弾としてスパルタンXを販売する予定だったのですが、任天堂さんの関係者より強く任天堂から販売させてほしい、との交渉があって任天堂さんから販売になったようです。そんないきさつがあったのですね。

 

 

ストーリー

 主人公のトーマスを操作して、囚われたヒロインのシルビアを救出に向かうものとなっています。全5階層(5ステージ)となっており、各階にはボスが待ち受けています。ボスを倒すと1階ずつ階を上がっていき、最終面は5階という事になります。5階をクリアすればエンディングとなり、また1階層からスタートするループゲームとなっています。

 こんな感じの階段を上がってステージクリアとなります。

 スパルタンXの映画を見たことがある方ならば違和感を覚えると思いますが、映画のストーリーとゲームのストーリーは全然違います。ヒロインが攫われるのは同じなのですが、ゲームでの5重の塔の様な場所を昇っていくのは、どちらかというとブルース・リーさん主演映画『死亡遊戯』にそっくりなのですね。

 ちょっとwikiなどで調べてみたのですが、こうなった原因はどうも映画の内容をよく理解していないまま先行してゲームが作られたため、という事の様です。スパルタンXの映画自体の公開年は1984年、ファミコン版のスパルタンXの発売日は1985年ですから、そうなるとアーケード版(1984年稼働)の開発が映画公開よりも先行して行われていた、という事なのでしょうね。

操作方法・システム・ステージ構成

 ゲームをスタートすると、「1 PLAYER GAME A」「1 PLAYER GAME B」といったモード選択が出来ます。Bモードの方が難易度が高いと思われます。

 「2PLAYER GAME A」「2 PLAYER GAME B」もありますが、二人同時プレイというわけではなく、1P側がミスしたら2Pへ、というような交代制となっています。

 

操作方法

 十字キー左右で移動

 上でジャンプ

 下でしゃがみ

 Aボタンでパンチ系

 Bボタンでキック系

 ジャンプやしゃがみ中にも攻撃が出来ます。

 左からしゃがみキック、ジャンプキック、ジャンプパンチです。しゃがみキックはよく使うと思います。

 このゲームは残機制+体力制となっています。1985年当時のゲームにおいて、主人公に体力ゲージがあるのは珍しく(ボスにもある)、とても先進的だと思いますね。

 攻撃に関しては、リーチの長いキック系攻撃よりも、リーチの短いパンチ系攻撃で敵を倒した方が得られる得点が多くなる場合が多いです。

 ステージは奇数面(1,3,5階)が左に進行し、偶数面(2,4階)が右に進行します。特に偶数面はトラップが多く仕掛けられたステージとなっており、個人的には偶数面の方が難易度は高く感じます。

 

キャラ紹介

・トーマス

 このゲームの主人公トーマスです。

 ラスボスである敵のミスターXという人物に恋人であるシルビアが攫われてしまったので、彼女を救出に向かうのが本作の目的です。トーマスは拳法の達人であり、パンチ・キックで襲い掛かる敵たちをバッタバッタと倒して進んでいきます。

 パンチはリーチが短く、キックは長いです。キックの方が敵を倒しやすいですが、ザコ敵なんかを倒した時の点数はパンチの方が高いです。スコア稼ぎをするならば極力パンチで進めることになります。

 

・つかみ男

 このゲームに多く登場する、いわゆるザコ敵です。名前の通り主人公につかみかかってきます。攻撃を当てれば一撃で倒すことが出来ます。つかみ男に掴まれてしまった場合、主人公は体力を徐々に奪われていきます。レバガチャをすることで振りほどくことが出来ます。正面から掴まれた時の見た目が抱き合ってキスしてるみたいになるのはご愛敬です。

 

・ナイフ投げ男

 名前の通りナイフを投げてくる敵です。時折出現し、上段下段にナイフを投げてきます。ナイフに当たると主人公の体力の5分の1ほどのダメージを受けます。主人公が近づくと距離を取ろうとする優れたAIです。2回攻撃を当てると倒せます。

 

・トムトム

トムトムの服装が緑色なので背景を水色にしています。

 2階以降に出現する、身長の低いザコ敵です。基本的にはつかみ男と同じく主人公に掴みかかってきますが、稀に飛びあがって体当たりをするような攻撃をすることがあります。身長が低い為、主人公のしゃがみ系統の攻撃でないと当たりません。当たれば一撃で倒せます。

 基本的なザコ敵はこの3人です。

 

・1階ボス『棒術使い』

棒術使いの服装が緑色っぽいため背景を水色にしています。

 1階のボスです。手に持った棒をバシッと当ててきます。主人公のキックよりもリーチが長い攻撃をしてくるので、主人公が適当にキック連打等をしていてもその攻撃判定の外から敵は攻撃を当ててくるので厄介です。

 ボスは体力があり、体力ゲージを全てなくすことで倒すことが出来ます。

 コツとしては敵にキック攻撃が当たる距離まで近づき、素早くしゃがみキック攻撃を2回当てる事です。2回当てると敵はノックバックして、敵の棒攻撃のリーチ外まで下がるので、それを数回繰り返すことで倒すことが出来ます。

 

・2階ボス『ブーメラン使い』

ブーメラン使いの服装が緑色っぽいため背景を水色にしています。

 2階ボスのブーメラン使いです。

 見た目的にはナイフ投げ男の色違いですが、投げてくるのはナイフではなくブーメラン、しかも2つを時間差で投げつけてきます。放たれたブーメランはもちろん帰ってきますから注意です。

 ブーメラン使いを倒しても放たれたブーメランは消えないので、最後まで気を抜かないようにするといいですね。

 

・3階ボス『怪力男』

 3階ボスの怪力男です。主人公よりも一回り巨大な体躯を誇っています。その巨体故にリーチも長く、更には攻撃を受けるとダメージも大きく、一撃で3割ほどダメージを受けます。戦い方としては1階ボスの棒術使いのように、キックの当たる距離まで近づいて2回素早く攻撃を当てる事です。怪力男も同じくノックバックするので、その行動を数回繰り返す事で楽に倒せます。

 身長比較です。主人公よりも大柄なボスですね。

 

・4階ボス『妖術使い』

 4階ボスの妖術使いです。おばあさんのような見た目ですが、近づくと火の玉を投げつけてきます。上段への火の玉攻撃はしゃがめばかわせますが、ランダムで斜め下に向けるような火の玉を出してくることがあり、その攻撃は回避が困難です。

 妖術使いの特殊な行動として、主人公の攻撃を妖術使いの顔にヒットさせると妖術使いの頭がポロっと取れます。すると主人公は動けなくなり、妖術使いは煙に巻かれたかと思うと目の前に現れ火の玉を投げてきます。これは回避が非常に困難な攻撃です。

 実は妖術使いはしゃがみパンチしかダメージが通らず、しゃがみキックでも下段無敵と言わんばかりに攻撃が当たりません。このゲームのクリアに向けての一番の鬼門となる難敵ではないでしょうか。

 

・5階ボス ラスボス『ミスターX』

 ラスボスのミスターXです。主人公が近づくと拳法の構えを取るような動きを見せてきてカッコいいですね。

 しかしながらボスとしては非常に弱いです。理由としては、主人公が適当にしゃがみキックを連打していると、自分から当たりに来てしまう貧弱AIだからです。攻略法としては、しゃがみキックが当たりそうな距離でしゃがみキックを連打しているだけです。これだけでラスボスが自分から何度も攻撃を受けに来て勝手にやられてしまいます。どうなってんだラスボスよ。

 

・囚われのヒロイン『シルビア』

ちょっと画像の作り方が悪意ある感じになってしまいましたね。二人とも同一人物なのであしからず。

 見事ラスボスを倒せれば、攫われたシルビアを助け出す事ができ簡単ながらエンディングとなります。

 シルビアは偶数面をクリアした際、椅子に縛られて動けなくなっているところをトーマスが救い出そうとするのですが近づけない、みたいな演出が入ります。

 無事にシルビアを助け出す事で2週目が始まるわけですが、もちろん難易度が上がっており、敵キャラのスピードが上がっていたり、ボス戦では1週目だとタイマンでしたが2週目からはザコ敵が湧く仕様となり難易度も上がります。

 

 しかし、1985年に発売したゲームで、これだけボスにバリエーションがあるのは先進的ですよね。体力ゲージとかも当時で考えたら非常に斬新だったと思います。素晴らしいゲームですね。

 それに、主人公は攻撃をするときに「アチョー!」とか「ハッ!」と声を出すんですよ。ボスに負けた時なんかも、ボスは「ワッハッハッハッハハハ」みたいな笑い声を出すんですね。凄いです。

終わりに

 ゲームのスパルタンXは、日本では約142万本売れた大ヒット作となり、アメリカではなんと日本の売り上げを凌ぐ約164万本を売り上げ、全世界では約350万本という売り上げを記録した素晴らしいゲームなのです。やはり当時としては道中があって、各ステージの最後にはボスがいて、しっかりとエンディングもある。そんな今では当然の内容ですが、当時としては非常に画期的だったのだと思います。

 wikiでゲームのスパルタンXの事を調べていて驚いたのですが、このゲームのデザイナーである『西山 隆志』さんという方がいらっしゃるのですが、その方はスパルタンXを作った後はカプコンさんの対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズやSNKさんの対戦格闘ゲーム『餓狼伝説』シリーズなど、多数の名作格闘ゲームに携わってきたとてもすごい人だったのです。スパルタンXこそ、現在の対戦格闘ゲームの礎となった素晴らしいゲームだったのだと思い知らされました。

 

 ではここまで読んでくださってありがとうございました。

 おまけもありますのでそちらも見てくださると嬉しく思います。

 

おまけ

さてメイ、あなたが前々から気になっていたというファミコン『スパルタンX』のクリアシーンを見せる時が来ましたわよ!

スパルタンX! メイの目の前でクリアしてくれるの?

ええ、もちろんですわ! 今回は適材な人物も確保できましたし!

……あのう、展開が飛躍しすぎていて理解できないんですが、これは一体どういう……?

あれっ? このキャラ、もしかしておにいちゃん!

そうですわ、やはり格闘モノと言えばアトラ! 
最近はあなたもカラダが鈍っていたことでしょうから、わたくしがとっておきの訓練場所にご案内して差し上げましたの!

あの……そもそもここ、どこですか? もしかしてゲームの中ですか?

あら、あなたもしかしてスパルタンXは未プレイでしたの? ならば、アトラのアドリブ力が試されて良い訓練になりそうですわね!
取り敢えずゲームをクリアすればこちら側に戻ってこれますわ! ついでにメイにスパルタンXのエンディングを見せてあげなさいな!

わあ、メイ、おにいちゃんのカッコイイところ見たいな!

い、いきなりそんなこと言われても……!

ザコ敵は大体一度に複数で襲い掛かってきます。

ああホラ、敵がやってきましたわよ! 早速パンチ、キックで倒すのです! 

えっ! 結構敵の数が多い!

そういえば、おにいちゃんは心眼システムが使えるんだったよね! 

そうですわ。心眼システムは相手や自分の隙が◎となってみえる戦闘技術。会得した者は、言ってしまえば相手の攻撃を絶対に受けなくなるチート技! イカレてますわね!

あのう、お嬢様……ひとつ、心眼システムについて勘違いされているようですが……!

え? なんですの?

心眼システムは、1対1の時に本領を発揮するもの!
こういった多対一では、心眼システムは機能しないんですよぉー!

ハッ! 
言われてみれば確かに、飛龍の拳でもザコ敵が多く出現する道中では心眼システムは発動しませんでしたわ!

くっ! 後ろから掴まれて……! 振りほどけない……!

えっ、ちょ、んんんっ!(チュー!)

んまっ! 男同士で……!(ドキドキ

お、おにいちゃん……!(ドキドキ

は、離れてください!(ドカバキッ!
ううう、ボクのファーストキスが……男の人なんて……(シクシク

だ、大丈夫ですわアトラ! これはゲームの中の出来事! 現実世界ではノーカンですわ!

(おにいちゃん、ファーストキスだったんだ……)ドキドキ

も、もうこれ以上は辱めを受けたくありません! こんなゲーム、さっさとクリアしてみせますよ!

 戦う意思を固めたアトラは強かった! 心眼システムが使えなくとも破竹の勢いで進めていく!

棒術使い「ここから先へは行かせんぞ!」

強そうな相手ですが……一対一ではボクは負けませんよ! ハッ!(ジャンプ!

棒術使い「なにっ! 俺の攻撃が!」

たあっ!(バキバキッ!

棒術使い「グハッ! この俺が一方的にやられるなんて……!」

流石は心眼システム! ボス戦においては相手がかわいそうになるくらい強いですわね!

さっすがおにいちゃん! つよーい!

 というわけでもはや敵無しとなったアトラはラスボスまであっという間に辿り着いた!

ミスターX「よくぞここまできたな……グハッ!」

えっ、なんかこの人今までのボスの中で一番弱いんですけど……。

あらら、まあ流石に武術にたしなみがあるアトラには、この手のゲームは簡単すぎましたわね……。

かっこよかったよ、おにいちゃん!

ありがとう、メイちゃん。さてお嬢様、ラスボスも倒したようですし、そろそろボクもそちらの世界に帰りたいのですが……。

そうでしたわね、では囚われているシルビアさんを解放すればこちらに戻れるはずですから、最後によろしくお願いしますわ!

あ、あなたがシルビアさんですね? 助けに来ました。
ちょっと待っててください、今縄をほどきますから……。

 アトラは椅子に縛り付けられているシルビアを解放した!

ふう、これでよし……。ではお嬢様、そろそろ……。

ええ、分かっていますわ。……ん?

え? シルビア……さん?

な、なにを――

そ、そんな!

 ドカッ!

うわあっ!

これは、まさしく――!

 シルビアの攻撃を受けたと同時に、アトラは現実世界に戻ってきた!

 

イテテ……、いったい、何がどうなって……。

メイ、聞いた事ある……!

……。

あ、あの、お嬢様、今のは一体……。シルビアさんを助けたら終わりじゃなかったんですか?
メイちゃん、聞いたことあるって、何が……?

まさか、実在したなんて……。
アトラ!(ガシッ!←アトラの肩掴み

な、なんですかお嬢様、そんな神妙な顔をして!

じゃあまずは、アトラが部屋に入ってきた所から始めましょうか。メイには一旦部屋の外に出てもらって……。

わかった。(素直にいう事を聞くメイ)

よし、じゃあアトラ、準備はよろしいですの? 
あ、そうそう! つかみ男に唇を奪われるのを忘れずにね!

ボス戦では心眼システムをガンガン使ってもらって構いませんわ! でもなるべくさっきと同じように倒すことを心掛けるんですわよ!

ちょ、もしかしてもう一度スパルタンXの中に行けってことですか!?
絶対嫌ですよ! それに、もう一度唇を奪われるって……、絶対絶対、嫌ですからねーっ!(ドアガチャ

あっ、アトラ、待ちなさい! これは世紀の大発見かもしれないんですわよーっ! こらーっ!

 ゲームオタクというのは、再現可能かどうか試したくなるのがサガというもの……!

 ちなみにシルビアが襲い掛かってくるのは完全にデマだと証明されましたのであしからず。

 

(おにいちゃんのキスシーン、もういちど見たいかも……なんて……。男同士だけど……)ドキドキ

 メイはメイで、少しばかり嗜好が歪み始めた兆候であった……!

 

 と、いう所で終わりです。

 最後まで見てくださってありがとうございました。

 

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「スパルタンX」ファミコンゲーム紹介第28回目” に対して2件のコメントがあります。

  1. 神宮寺 より:

    待ってたぜ

    1. dege より:

      お待たせしました。

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