「算数3年 けいさんゲーム」ファミコンゲーム紹介第16回目

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 このゲームを知っている人は少ないのではないでしょうか?

 最近では、携帯機なんかで勉強できるゲームと言いますか、英単語を使ったゲームだったり脳トレできるゲームなんかが流行ったりしましたよね。

 このゲームはファミコンで遊びながら算数の計算問題を解いていくゲームになります。昔から、ゲームと勉強を両立出来ないかと考える人達がたくさんいた、という事なんですかね。

 ゲームとして面白いかと言われたらつまらないと答えますが、勉強もできるという観点から見れば、優れたゲームと言えますね。

 

カセット表面です。潜水艦の中に学生? が乗っています。

 

 「算数3年 けいさんゲーム」は、1986年4月25日に東京書籍さんよりファミコン用ソフトとして発売されたアクション? ゲームです。

 特徴としては、ゲームをしながら勉強できることですね。やはり、昔からゲーム好きの少年少女たちは勉強もせずにゲームばかりしてきたのでしょう(偏見)

 お父さんお母さんに怒られてもゲームを辞めなかったのでゲーム機を隠されてしまったとか、そういう経験をされた方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

 そんなゲーム少年少女たちの窮状を鑑み、ゲームをしながら勉強も両立できるソフトとして販売されたであろうこのゲーム。これなら普段は口うるさいお母さんも、勉強できるならと買い与えてくれたゲームのひとつだったかもしれませんね。

 

 この「けいさんゲーム」シリーズは他にも存在しておりまして、

 ・ 算数1年

 ・ 算数2年

 ・ 算数3年(当ソフト)

 ・ 算数4年

 ・ 算数5,6年 

 と5つのソフトがファミコンで販売されているようです。

 ちなみに東京書籍さんは、のちにトンキンハウスという名前でゲームを販売する事になります。

 

 

 

 システム

 ストーリーもなく、ただただ問題を解いてハイスコアを狙うだけのゲーム内容となっております。もちろんエンディングはありません。

 このゲームは4つのゲームモードに分けられています。

 ・ 割り算1

 ・ 掛け算1

 ・ 割り算2

 ・ 掛け算2

 そして各ゲームモードに難易度が違う、コース1とコース2があります。コース2の方が難易度が上です。

 ではひとつずつ紹介していきたいと思います。

 

 

 ・割り算1 

 このモードでは自機である潜水艦を操作して、画面上部に書かれている計算式の答えを海底に配置してある数字が書かれた箱に触れて答えを選択していくゲームです。当たったら次の問題へ、と延々と繰り返していきます。

 海面に浮かんでいる軍艦みたいなものからは爆雷が投下され、それに触れると潜水艦は爆発しミスとなります。同様に答えの数字を間違えてもミスです。

 特に自機である潜水艦は当たり判定が見た目のまま大きいので、本当にかすっただけでも爆発四散します。

 問題をクリアしていくごとに、敵戦艦の動きが早く、爆雷の投下数も増えていきます。

マウスで文字を書いているので、うまく書けず見辛くてすみません。

 コース2では計算問題の答えに余りがでるようになるので、それも解答していくものとなっています。

 

 

 ・掛け算1

 画面下部にいる、ランドセルを背負った少年のようなキャラクターを操作して、画面上部の計算問題を解いていくゲームです。

 Aボタンでジャンプは出来ますが、地上のUFOのようなものを跳び越す程しか高さがでません。

 少年はBボタンを押すと何故か変形し上空に飛び立ちます。なので、答えとなる数字を目掛けて飛ばします。

 見事当たっていればクリアです。次の問題に進みます。

 このUFOみたいなものは空中と地上に1体ずついますが、上空のUFOに触れてもミスにはならず、プレイヤーは地上に瞬間移動させられます。地上のUFOは当たるとミスになります。プレイヤーを狙っているんだかいないんだか、ふらふらと動くので避けられるかは結構運任せな感じです。

 問題を当て続けていくと、全体のゲームスピードが上がっていきます。最終的に開始時に比べて4倍程のスピードになります。

 コース1は2桁の計算問題。

 コース2では3桁の問題になります。

 

 

 ・割り算2

 赤いキャラクターを操作して、画面右側の計算問題を解いていきます。

 敵は2足歩行のワニのようなキャラクターで、触れるとミスになります。

 けいさんゲームのwikiを見ると敵はカエルのようなキャラクター、と書いてあったので、もしかするとカエルかもしれません。

 Aボタンでジャンプ、Bボタンで決定です。

 計算式は一度に答えを求められるのではなく、解いていく過程を3~5問程度で出題されます。

 ビルのような場所で、一問解いていくごとに上へと上がっていきます。

 最上段では余りの数を答える形になります。

 最後まで解くとビルから脱出しステージクリアです。また次の計算問題に移行します。

 コース1は2、3桁の割り算です。

 コース2は4桁の割り算になります。

 

 

 ・掛け算2

 画面真ん中のオレンジ色の車を操作して、右下の計算問題を解いていきます。

 マップの四隅には入れる箇所が存在していて、そこに入る事で数字が出てきます。それが正しいと思えばA、もしくはBボタンを押すことで決定となり、あっていればクリアです。外れていればミスになります。

 黒い車は敵なので、触れるとミスになります。それらをよけつつ、問題を解いていきます。

 こちらも割り算2と同じように解いていく過程を3問程度で求められます。

 最後まで解くとクリアとなり、次の計算問題に進んでいきます。

 コース1が2桁×2桁の問題。

 コース2が3桁×2桁の問題です。

 

 おわりに

 これで「算数3年 けいさんゲーム」の紹介を終えたいと思います。

 ゲーム部分すべてが計算問題なので、かなり独特なゲームソフトと言えますね。

 現在の小学生がこのゲームをプレイしたら、楽しんでもらえるんですかね? 謎です。

 特に紹介できる部分も少ないので、これ以上話を広げる事も出来ないというか……。画像も記事の下の方に行くにつれて雑になってますね……。

 しかし、このゲームを紹介している物好きは日本でもほとんどいないと思うので、なんだかんだ紹介出来てよかったなと思いました(小並感)

 ここまで読んでくださってありがとうございました。

 

 

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おまけ

 

あはは! ファミコンゲーム面白~い!

メイ、そんなにファミコンばかりしていてはダメですわ。たまには勉強もしないと!

むーっ、いっつもゲームしてるおねーちゃんには言われたくないって思う!

わ、わたくしだってしっかりと勉強はしてますのよ! あなたが私の部屋に遊びに来るタイミングが、たまたまゲームしてるだけであって……。

……そうですわ! ゲーム好きなメイにピッタリのゲームソフトがあるんですのよ!

え! なになに!

これですの! けいさんゲーム!

え~! つまんなそう! 

なにを言ってますの! プレイする前からそんな風に決めつけてはダメですわ!

プレイしたことはないけど、こういうときのメイの直感はよく当たるんだもん!

まあまあ、そう言わずに。わたくしだって子供の時には、このゲームにお世話になったんですのよ?

むーっ……。じゃあ、やってみる……。

そうこなくては! やってみたら意外と気に入るかもしれませんわ!

おすすめはこちらの掛け算2ですわ! 意外とBGMも軽快で、プレイしているとラリーX感があるんですの!

ふ~ん、じゃあちょっとやってみる!

意外と暗算で考えるのって難しいんですわよね。わたくしもこのソフトのおかげで暗算能力を高めたと言っても過言ではないですわ! 取り合えずゲームオーバーになるまで、しっかりプレイしてみなさいな!

む~……。

(あっ、意外と集中していますわ……。これは良い方向かもしれませんわね!)

ではわたくしは少し出ますわね。メイも楽しんでくださいな!(ガチャバタン)

 

 その後―――――

 

ただいま戻りましたわ、メイ。あら、まだ続けてたのですわね、感心ですこと!

おねーちゃん、このゲーム簡単すぎて中々ゲームオーバーにならないよ! そろそろ止めていい?

え? あなたもしかしてあれからずっと……? ゲェーッ! 点数が10万点ですって! 問題を一つ解いて累計700点くらいですから、ざっと140問以上解いてるんですの!?

ね~え~! もう辞めたい~!

ええ、ええ、もう充分ですわ! よく頑張りましたわね……

ふあ~あ、メイ、なんだか疲れちゃった。ちょっとお昼寝する~(ガチャバタン)

なんてこと……。わたくしでもそんな点数出したことないのに……。

(ドアガチャ)お嬢様、なんだかメイちゃん、ずいぶん疲れてたみたいでしたけど、何かされてたんですか?

ええ、かくかくしかじかで……。メイったらすごいのですわ、10万点もだして!

あれ? それ算数3年の計算ゲームじゃないですか。メイちゃんってまだ3年生じゃないですよ

え?

え?

メイ……恐ろしい子!

 

 これでファミコンソフト「算数3年 けいさんゲーム」の紹介を終えたいと思います。

 ここまで読んでくださってありがとうございました。

 

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