ドット絵雑談 「目」編
キャラクターを作るうえで大事な要素となる「目」。そして描くのが難しいパーツでもあります。
僕は他の記事でも言ってますが、とにかく絵をほとんど書いたことがありません。なので、昨今のアニメキャラクターのようなキレイな目を書く事は敬遠してきました。
しかし今回、ドット絵描きとしてレベルを上げるために、ここは経験値を貯めていこうと決意。
ドット絵でアニメキャラクターの目みたいなのを描いてみようと思い立ったわけであります。
初めにお断りしておきますが、当方絵描き初心者です。個人的な意見ばかりなので、どうか生温かい目で読んでいただけると幸いです。
では、さっそく目を描いていきたいと思います。
ドット絵でキャラクターを描く場合、僕はあんまり大きいサイズで描いたことはありません。その為、キャラクターの目も自然と小さくなってしまいます。
前に作ったキャラクターです。大体3~4頭身くらいのこんな感じのキャラクターでは、顔に収まるように書こうとするとどうしても目は小さくなってしまいます。
今回、目の書き方を練習したいと思ったので、顔を描かずに「目」のみを描いていきます。
取り合えず完成したのがこちらです。
どうでしょうか。アニメキャラっぽい目になっているでしょうか。
せっかくなので、どういった流れでこの目を描いていったのか、説明させていただこうかと思います。
突然ですが、僕がドット絵を描く際に使用しているソフトは、TAKABO SOFT様が開発されたフリーソフトの「EDGE」です。高機能で素晴らしいソフトです。
ドット絵に興味のある方は、ぜひ使用されることをお勧めします。
まず、円ツールで適当に卵型になるように描きます。これは瞳の部分です。
また円ツールで、先ほど描いた卵を覆う様に適当に囲みます。これは白目の部分です。
最初の卵型を黒で塗りつぶします。
まつ毛を適当に作ります。ここで瞳の上部にかかるくらいの位置にまつ毛を描いた方がいいかと思い、このくらいのバランスで描きました。ついでに黒目も卵型からお米っぽい感じに修正しました。
取り合えずアニメっぽい目にしたかったので、今回は紫色に染めてみました。角膜の部分です。
目の真ん中は取り合えず黒で……。ついでに白目の下部分に黒で線を入れ、目がくっきりと見えるようにしました。
まつ毛を修正しましたが、毛先っぽい感じを上手く表現できませんでした。あまり時間をかけてもしょうがないかと思い、取り合えずこれで進めます。
目のきらめきみたいなのを表現していきたいと思ったので、瞳の上辺りを白でさっと塗ってみました。なんとなくしっくりきたのでこれで進めていきます。
角膜の紫色に、さらに薄い紫色を入れて2色にしました(右下)。ついでに白と黒のドットを左側を中心にまばらに打ち、目のキラキラみたいなのを表現していきます。
その後も瞳の右下辺りに白点を打って、気になってたまつ毛も適当に直して終了です。まつ毛に関しては、修正してもなんだかうまくいかんと感じこの辺で諦めました。
これにて完成しました。うまくアニメキャラクターの目っぽくなってますかね。
ただ、こうやって書いていると、色々と欲が出てきます。
アニメーションを作りたくなってきました。
目のアニメーション……という事で、瞬きアニメーションを作りたいと思いました。
早速作っていきます。
まずは目を閉じた絵を描こう。そう思いました。
取り合えず完成した目のまつ毛部分をひっくり返しました。目の全体をひっくり返してもいいかと思います。ここから瞳部分だけ消していきます。
瞳部分を消して、まつ毛を適当に整えて終了です。
先ほど完成した、2枚を組み合わせてアニメーションを作成しました。
背景の緑色は、違和感の無いように肌色に変更しました。
瞬きアニメーション完成です。
しかし、2枚だけでは何となく動きもぎこちなくて寂しいです。
なので、もう少しアニメーション枚数を増やします。業界用語でいう中割りを描いていきます。
先ほど完成した目の瞳部分を「選択範囲機能」を使って少し上、まつ毛にかかるくらいまで移動します。
最初に作った目の画像よりも、少し瞼が下がった感じに仕上げました。この一枚を、先ほどの瞬きアニメーションに加えます。目を閉じるときと開けるときに一枚ずつ差し込む形です。(一連のまばたき動作で計4枚の画像を使用していることになります)
ぬるっと動くようになりました。
これは正直感動しました。計4枚になるだけでこんなに滑らかになるものなんですね。
感動のあまり、もう一枚追加してみたいと思いました。
今まで描いてきた機能を使って、ジト目とはいかないくらいの半開きの目の画像を作りました。
早速、先ほどのアニメーションに追加してみます。これで計6枚のアニメーションになります。
あれ、なんか微妙……?
滑らかっちゃ滑らかなんですが、この辺は個人の好みになると思いますが、僕としてはひとつ前の方がしっくり来た感じでした。まばたきの速度を変更するとまた違った感じになるかもしれませんが、もうアニメーションは追加しなくていいか、と思ったのでこの辺で終了となります。
今回、途中からアニメーション解説になってしまいましたが、僕の意見はあまり参考になりません。なので、ひとつの参考程度に見ていただければ幸いです。
僕も、この目の瞬きを書く事によって
『ドット絵アニメって面白いな』
と感じました。いつかまた、何かしらのドット絵アニメを作ってみたいですね。
その前にせっかく作った目を、お嬢辺りに装着してみたい気もしますが、この目を装着して違和感のないサイズのキャラクターを描くのは、一体どれほど大変なんですかね……。
お嬢に装着しました。こちらからページに飛びます↓
以上で終わりになります。ここまで見てくださってありがとうございました。
最後にドット絵関連の本を2冊、ご紹介させていただきたいと思います。
こちらの『ドット絵教室』というタイトルの本なのですが、これは僕がドット絵を描き始めた時に買って、今でも気が向いた時に手に取って読んでいる素晴らしい本です。
著者の中川悠京さんは、ゲーム会社のデータイーストさんやチュンソフトさんの元社員で、皆さんの知っている代表作としては『風来のシレン』や格闘ゲーム『ファイターズヒストリーダイナマイト』のグラフィックを担当された実績のある方です。
この本の何が素晴らしいかって、本の中で使用、説明しているドット絵制作ツールが『EDGE』なんですよ。僕もこの本を読んでEDGEを使うきっかけになったわけですが、これからEDGEでドット絵を描いてみたい、とお考えの方には是非この本をおすすめしたいです。
本の中身としては、サンプルとなるドット絵のイラストがたくさんあるわけなのですがそのほとんどに『どういう順序でドット絵を描いたか』『ドット絵に使用した色は何色か』などが説明されています。
ドット絵を描くにしても右も左もわからない、なんて方には是非ともお勧めの一冊なので、もしよろしければ読んでいただきたい本のひとつです。
もう一つご紹介したいのは『ピクセル百景』というドット絵イラスト集です。
こちらの本は、一言で言えば世界最高峰のドット絵イラストをまとめたような本です。
日本の方だけではなく、世界中のドット絵クリエイターの方々の作品を紹介しています。ドット絵なのに凄くリアルに感じさせるイラストや、独創的なアイデアが溢れ出したようなイラストまで色々と載っています。
ドット絵初心者の僕からすれば、この本に載っている素晴らしいドット絵達に『はえ~』と口をあんぐり開けて眺めるくらいしかできないのですが、それでも一種の憧れと言いますか、この本に載っているような作品をいつか僕も描いてみたい……なんて淡い気持ちを抱かせるのですね。
ドット絵でこんなにも色々と表現できるんだ、と思い知らされる本です。もしも興味がありましたら是非とも読んでいただきたいお勧めの一冊です。
ではこれで2冊の本のご紹介を終えたいと思います。
最後まで見てくださってありがとうございました。
目の描き方!ずっと探してた情報です!ありがとうございます!
コメントありがとうございます。
お役に立てたのならば幸いです。