「ホーリーダイヴァー」ファミコンゲーム紹介第3回目

 「レトロゲームは難しい」という話はよく耳にします。

 それは、理不尽な謎解きやノーヒントじゃ絶対わからないようなところにある重要アイテム、攻略本でも見なければわからないような仕掛けがふんだんに盛り込まれており、いわゆる「簡単にクリア出来てしまうゲームはクソゲー、難しいゲーム程やり込める良いゲーム」みたいな風潮があった時代の名残がある、レトロゲームの代名詞みたいなものでありました。

 しかしそれは謎解きが難しいのであって、アクション自体は簡単なゲームが多かったと思います。

 ですが、このホーリーダイヴァーは違います。

 アクションゲームですから、RPGのような難解な謎解きは一切ありません。あるのは地獄、それのみです。このゲームの極悪難易度は、プレイヤーを絶望のどん底に突き落とすには十分過ぎるほどの力を秘めています。このゲームを簡単だと言える方がいたら、その人は相当なゲームの達人ですね。

 

 

 

 このゲームは、1989年に株式会社アイレムさんからファミコン用ソフトとして発売されました。

 よくあるステージクリア式のアクションゲームです。全6ステージで、各ステージの最後に待ち構えるボスを倒すとステージクリアです。

 ストーリーは、よくわかりません、すみません。恐らく「悪魔の軍団が世界を支配しようとしているので、主人公であるランディが、それを阻止するために戦う……」といったところだと思います。

 

 操作方法

 十字キー……移動

 Bボタン……攻撃(魔法)

 Aボタン……ジャンプ

 セレクトボタン……通常攻撃と魔法の切り替え

 スタートボタン……ステータス画面表示(魔法の装備)

主人公のランディをドット絵で描きました。ちょっとぼやけてますね。いつか修正いたします。

 どんなゲーム?

  今回は、僕がこのゲームを如何に苦しみながらクリアしたかを書かせていただこうかと思います……。

 まずプレイすると、一見普通のアクションゲームです。主人公は何となく悪魔城ドラキュラのキャラクターに似てますから、ゲームの雰囲気も相まって実家のような安心感があります。

 しかし悪魔城ドラキュラのシモン(スーファミ以前)よりも優秀で、ジャンプ中に軌道を変えられたり、上に向かって攻撃できたりとベルモンド家もびっくりの柔軟さを見せてくれます。通常攻撃のファイアボールの射程は主人公4キャラ分くらいあり、連射も効くのでムチより優秀です。

 

 主人公のランディはMPを消費して特殊な魔法を使えます。一面開始の時点で既にひとつだけ覚えていて、それはツインショットです。通常攻撃のファイアボールを射程無限で2発同時にクロスさせるように放ちます。

 

 特殊魔法はステージをクリアするごとに新しい魔法を習得していきます。例えば1面をクリアすると「ブリザード」という画面上の敵キャラクターの動きを一定時間封じる魔法が使えるようになります。

 この魔法は敵キャラを固めるだけでなく、ステージ上に溶岩が流れている場面があるのですが、その溶岩を凍らせて足場にしたりすることができるのです。これは進行上必ずブリザードを使わないと進めない地帯等があるので、MPを節約していかなければいけないです。

 

 特殊魔法を覚えてくると、魔法を切り替えなければいけない場面が出てきます。このゲームは装備している魔法の種類を切り替えるのにいちいちスタートボタンで魔法切り替え専用画面にしないと変更できないものですから、それが少し面倒です。結構頻繁に変えますし。一度セットした魔法はセレクトボタンで通常攻撃と切り替えしながら進みます。

 

 新しい魔法を覚えていくのは、やはり先が楽しみになります。道中に最大HPアップ、MPアップのアイテムや、ジャンプ力アップ等のアイテムも無造作に置いてあるので、そういったアイテムを取得することでの強化もあります。自キャラが強くなっていくゲームは良いものです。

 

 思い出話

 そんなこんなで道中色々な敵キャラと戦いながら進み、取り合えず3ステージ目まではある程度苦戦しながらもクリアできました。

 地獄はそう、4ステージ目からです。おそらく殆どのプレイヤーが4面でもがき、苦しみ、散っていったことでしょう。

 

 ホーリーダイヴァーの何が難しいって、敵からの攻撃を受けた際のノックバックです。敵の攻撃を受けると後ろに吹き飛ばされます。その間は操作を受け付けません。悪魔城ドラキュラなんかでもよくあるやつです。

 

 アクションゲームにおけるやられポイントといえば、敵の攻撃をくらい、吹き飛ばされた先に穴があって落ちてミスに繋がってしまう、なんてシチュエーションはよくあると思います。それが濃縮されたのが、このステージ4です。

 4面は穴だらけのステージです。その穴を飛び越えようとするタイミングで敵の攻撃がきます。当たるとノックバックにより、とにかく穴に落ちます。

 敵の配置はかなりイジワルです。それに、敵の攻撃がくると分かっていても回避が困難なタイミングが多いため、難しさに拍車をかけます。かなり嫌になります。

 何とか苦しい道中を抜け、遂にボス戦に辿り着きます。ですがボス戦も穴です。移動式の狭い足場を飛び移りながら戦います。攻撃を食らうと高確率で穴に落ちます。とにかく落ちます。かなり嫌になります。

 ここで殆どのプレイヤーは挫折したと思います。僕も、この4面が難しすぎて一旦クリアを諦め、このゲームから離れました。とにかく鬼ムズです。忍耐力があるだけでは攻略できません。それなりのゲームテクニックを積んだ者でなければクリアは出来ないでしょう。

 

 日を改めてプレイを開始し、前回やられた箇所もまだ記憶に新しかったですから、何度もやられながら死にポイントを覚えつつ、遂に4面クリアにこぎつけました。

 

 達成感も束の間、すぐにステージ5がプレイヤーを迎え入れてくれます。先ほどのステージ4で散々煮え湯を飲まされたわけですから、否が応にも警戒心が拭い切れません。今度はどれほどの難易度をぶつけてくるのかと。

 しかし、肩透かしを食らいます。ステージ5は、先ほどのステージ4を乗り越えるテクニックを身につけた者ならば、それはもうあっさりとクリア出来てしまうと思います。もちろん難しい場面はありましたが。

 

 残るは最終ステージの6面。「なんだ、4面が異常に難しかっただけで、あとは消化試合みたいなものか」。僕はそう思いました。

 ホーリーダイヴァーの本当の地獄は、この最終面から始まります。

 特に行く先を塞ぐように配置している、顔だけの敵キャラがいるのですが、こいつはもう本当に極悪です。こいつと戦うエリアが、穴だらけです。先ほど辛酸を舐めさせられた4面の悪夢再びです。

 当時の怒りを思い出しながらドット絵で描きました。こんな感じの敵です。僕はこいつに散々ボコボコにされました。

 攻撃を一度でも受ければ穴に真っ逆さまです。何度も何度も落とされます。 

 とにかくつらい(切実)

 僕はここで何度も敗北し、二度目の挫折を味わいました。すごく苦戦した、あの4面を乗り越えないとここまで戻れないと分かっていながらも、泣く泣くファミコンの電源を切りました。それに、長い事プレイしたせいで疲れ果ててました。確か1面から通しで5~6時間はプレイしていたと思います。

 とにかく、ホーリーダイヴァーの最終面はヤバイのです。殺意に満ち溢れています。このゲームを開発した人達は鬼畜の集まりです。

 

 話は変わりますが、アイレムさんと言えば当時はアーケードゲーム業界で大活躍されていたと思います。特にR-TYPEやイメージファイトなどの面白いシューティングを数多く世に送り出してきた素晴らしいメーカーです。難しいと言われるゲームが多いですが、パターンの構築、ボス戦の戦い方等しっかり練習すればワンコインクリアも可能という絶妙なバランスのゲームを作られています。

 でも、ホーリーダイヴァーは難しすぎますけどね!

 僕は子供の時からアーケードゲームは難しいもの、というイメージを持っています。その反面、家庭用ゲームは簡単なものが多いと。

 ホーリーダイヴァーはそんじょそこらのアーケードゲームよりよっぽど難しいです。

 これはいささかやりすぎでは! そう思いながらプレイしていましたね……。

 

 おわりに

 かくして再度日を改めて挑戦。なんとか最終面にこぎつけ、地獄のような道中を抜け、顔の敵が出現するエリアも突破し、ラスボスを拝めるようになれれば、あとはもうエンディングまでもう少しですから、なんとか気力を振り絞りクリアに至りました。

 初プレイからクリアまで合計何時間かかったでしょうか。クリアまで3日間有したわけですから、15時間といったところでしょうか。

 多分上手な方がプレイすれば30分かからずにクリアできると思います。僕は全然ダメダメだったので、このような時間になってしまいました。全6ステージのアクションゲームをクリアするのにこれだけ時間がかかったゲームは他にないかもしれません。

 この記事を見て興味を持たれた方にプレイしていただきたいところですが、現在ファミコン以外の機種に移植されたりはしていないようです。しかも、ホーリーダイヴァーは今では中古価格が跳ね上がり、プレミアソフトのひとつになっているようです。なので、プレイする敷居は高いと思われます。

 もしもこの記事を見て「そういえばホーリーダイヴァー持ってたな」って方でもう必要としていない方は、ゲーム買取ショップに持ち込んでみるといいかもしれませんね。結構高く買い取ってくれるかもしれません。

 それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました。

 

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