「がんばれゴエモン からくり道中」ファミコンゲーム紹介第15回目

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 がんばれゴエモンシリーズの第1作目になります。

 ここから数々のシリーズ作品が生み出され、コナミさんの人気タイトルのひとつとなりました。

 この初代がんばれゴエモンも、巷では名作扱いになっております。が、

 実は僕、このゲームそんなに好きじゃないんですよね……。

 同じファミコンソフトでも「がんばれゴエモン2」は好きなんですけどね。

 

カセット表面です。浮世絵を突き破り登場、的なイラストになっています。

 

 「がんばれゴエモン からくり道中」は、株式会社コナミさんより1986年7月30日にファミコン用ソフトとして発売されたアクションゲームです。

 操作性が良く、BGMも秀逸です。アイテムも豊富で、探索要素もあります。

 当時ゲームで面白いとされていた要素を詰め込んだような、そんなゲームに仕上がっております。

 ステージ数は全部で13ステージもあり、かなりボリュームたっぷりとなっています。更にループゲームとなっており、13面をクリアするとエンディングを迎え、また1ステージから……。

 と、思っておりました。子供の頃は。

 大人になってから、ふと「がんばれゴエモン」を調べてみた時があったんです。その時に知ったのですが、実は13ステージクリア後のエンディングの後、1ステージにループしていたのではなく、14面に続いていたのです。

 このゲーム、13ステージで一つの国という設定で、合計8つの国の大名を懲らしめる話だったのですね。つまり、13×8なので実に104ステージクリアすることで、真のエンディングを迎える事となります。

 セーブ機能もパスワード機能も付いていないゲームです。それを1面から通しで104面クリアですよ。イカれてますね。

 

 

 ストーリー

 

 義賊であるゴエモンは、庶民に重い税を課して苦しめている大名を懲らしめるべく、世直しの旅に出たようです。

 すみません、あまりストーリーをよく分かっておりませんが、多分こんな感じだと思います。

 

 システム

 

 操作方法

 十字キー …… 移動(8方向)

 Bボタン …… 攻撃

 Aボタン …… ジャンプ

 

 ゴエモンはBボタンでキセル攻撃を繰り出します。

 攻撃範囲は見た通り狭いです。

 

 フィールド上にはアイテムが入った玉手箱や、お金が出る壺が置かれています。

 その箱を跳び越すか、もしくはくっ付いた状態でジャンプすると、お金かアイテムが飛び出してきます。

 ジャンプすると、

 このようにアイテムが飛び出してきます。

 草むらみたいな所から飛び出してくるときもあります。

 

 この「まねきねこ」アイテムを取得すると、ゴエモンの攻撃方法が小判になり、遠距離攻撃が可能になります。

 服装も赤色から白色に変化します。

 小判を投げつけますが、お金が失われるといったことはありません。

 敵の攻撃を受けると通常のキセル攻撃のゴエモンに戻ります。

 

 このゲームは、ステージクリアに条件があります。

 それは、ステージのどこかに隠されている通行手形を3つ集めて関所に向かう、という事です。

 こちらが通行手形です。これをステージ毎に3つ集めることになります。

 

 これが関所です。ステージのどこかにあります。

 通行手形を3つ所持していないと通る事は出来ません。

 

 「がんばれゴエモン からくり道中」では、ステージの至る所に隠し通路への階段が隠されています。

 一見何もないように見えるのですが、隠し階段がある場所を飛び越えるようにジャンプする事で出現します。

 隠し通路には各種アイテムや通行手形等、重要なアイテムが多く配置されています。

 隠し通路の先に別の階段がある場合、そこに入るとステージの違う場所に出ます。これは各ポイントを繋ぐショートカットの役割も果たします。

 

 このゲームではお店がいくつも存在します。なのでお金を集めてゲームプレイの役に立つ色々なアイテムを購入することが出来ます。

 通行手形も売られているので、どうしても通行手形を見つけられない時は店で買ってしまうのも一つの手です。

 

 もうひとつ、通行手形を入手する手段として、お金を払って入る「疑似3D迷路」部屋があります。

 これは迷路の中を探索して、配置されたアイテムを取得する事が出来るものです。

 十字キーの↑を押すと前進し、←→で左右振り向き、↓で後ろを向く、という動きをします。「ウィザードリィ」や「女神転生」といったRPGの動きです。

 右上のゴエモンは、自分の向いている方向を示すコンパスのような役割を果たします。が、僕は大して役立てた事はありません。

 

 これはイラスト左側にあるアイテムで見た目は何か分かりにくいですが、この迷路のマップになります。

 取得するとAボタンで迷路のマップを確認することができます。

 

 基本的に、通行手形はステージの隠し通路に2つ、迷路に1つの計3つ隠されている事になります。

 なので、なるべく迷路には毎ステージ入るようにしましょう。これがまた面倒なんですよね……。

 

 

 アイテム紹介

 アイテムの種類が豊富なので、2つに分けて紹介します。

 一つ目はフィールドの玉手箱等から手に入るものと、隠し通路に置かれているアイテムです。

 左から順に説明します。

 ・「まねきねこ」です。上記でも説明しましたね。まねきねこの下にグーニーズのパチンコみたいなものがありますが、これはゴエモンが小判投げ状態だと画面上部に表示されるものです。ゴエモンはパチンコをつかって小判投げをしていた説、あると思います。

 ・「ひょっとこ」です。取得すると、ゴエモンのスピードがアップし、画面上部に草履が表示されます。じゃあ最初から草履でいいような……。最大3つまで取得でき、草履も3つまで表示されます。敵の攻撃を受けるとひとつ失くします。草履の所持数によって跳び越せる障害物(岩など)の数が増えます。初期のスピードでは1つ、スピード最大で3つまで飛びこせます。

 ・「通行手形」です。ステージクリアに3つ必要です。

 ・通行手形の下は「千両箱」です。取得するとお金が200両増えます。

 ・「打ち出の小槌」です。取得するとゴエモンが一定時間無敵になります。

 

 次はショップで買うアイテムの紹介です。

 左から順に説明します。

 ・「ヨロイ」です。敵の飛び道具攻撃を5回まで防ぎます。

 ・「カブト」です。岩等の落下物を5回防ぎます。

 ・「お守り」です。後述する「飛脚」から5回まで守ってくれます。

 ・「印籠」です。敵に直接ぶつかる攻撃に5回まで守ってくれます。

 ・「三度笠」です。鳥のフン攻撃などを5回防ぎます。

 ・「おにぎり」です。体力が0になった時に自動で使用され、体力が全回復します。一度使うと無くなります。

 ・「ロウソク」です。隠し通路の階段が常に見えている状態になります。時間経過で無くなります。

 ・「砂時計」です。ステージの制限時間を増やす事が出来ます。

 

 敵キャラクター紹介

 フィールド上に登場する敵キャラの一部を描きました。

 体当たり、もしくは遠距離攻撃を放ってきます。敵キャラを倒すと少量のお金を手に入れる事が出来ます。

 左から2番目の提灯を持っているお役人は、ゴエモンを見つけると「御用だ!」声を挙げます。この頃のゲームで声があるのはすごいと思います。

 鳥はフン攻撃をしてきますが、かなり大量のフンをします。「スペランカー」の鳥や「アトランチスの謎」の鳥達にも負けないくらいの活きのいい動きでフンをします。

 一番右の天狗は、空を飛んで葉っぱを投げつけてきます。プレイヤーに付かず離れず動く姿は、まさにコナミ版のレッドアリーマーといった感じでしょうか。

 

 少し特殊な敵もいます。

 「スリ」です。触れるとお金を盗まれてしまいます。代わりにダメージは受けません。

 

 「飛脚」です。触れると30両奪われた挙句にステージスタート位置に戻されます。お守りを持っていれば捕まるのを回避できます。

 

 敵ではないですが、

 町娘の「おみっちゃん」です。ゴエモンが想いを寄せている娘ですね。

 頭にかんざしを付けているようですが、まじまじと見るとハゲに見える気もします……。

 彼女に触れると得点になります。

 誤って倒してしまうとペナルティとしてお金を50両奪われます。

 しょっちゅう出てくるので、適当に小判を投げながら進もうとすると高確率で倒す事になります。正直お邪魔キャラです。

 フィールドに出てくるキャラはみな敵だと思った方がいいです。

 

 

 おわりに

 僕はこのソフトを子供の頃にクリアした事がありますが、だいぶ時間がかかって結構苦痛でした。

 なんせ通行手形を3つ集めるのは面倒だし、そもそも通行手形は簡単には見つからないし、似たようなマップをぐるぐる回るわで飽きてきちゃうんですよね。

 おまけにこのゲーム、ボスがいないんです。

 ゲームセンターCXで有野課長も言ってました。「ボスが居ないとモチベーション上がらへんのや」と。

 僕も同意見です。ボスの存在ってのは大事です。

 

 

 これで紹介を終えたいと思います。

 読んでくださってありがとうございました。

 

 

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おまけ

 

迷路に入る時に『ごえもん がんばるのだ ははより』ってセリフがあるけど、今までゴエモンに家族がいるって設定、一度でもあったかしら……?

メイは「初代がんばれゴエモン」ってプレイしたことないけど、面白いの?

うーん、世間じゃ名作扱いですけど、わたくしはあまり好きではありませんわね、単調に感じますし。それにプレイした事がある人ならわかると思いますけど、このゲーム、謎の『壁飛び越え死』があるのですよね

かべとびこえし?

なんて名称をつければいいか思いつかないけど、正直バグなんじゃないかと思いますわ。頻繁に起こるから嫌になるのですよね……。見たことのないメイの為に、再現してさしあげますわ。

 

まず、画面下と上部には、壁があってそれ以上進めないようになっているのですわ。

ほうほう。

ですが、それがなんらかの原因で飛び越えてしまって落下死してしまうのです。

な、なんだってー!

 

わたくしも初めて落下死したときは、何が起こったのか分からずポルナレフ状態でしたの……。同じ事を再現しようとしましたけれども、うまくできなかった……。そして長らく色々と試した結果、ジャンプできるブロックがキーポイントだと分かりましたの!

 

ジャンプで跳び越せるブロックがあるでしょう? そこを経由しながら壁に斜めにぶつかるようにジャンプすると、運が良ければ(悪ければ?)壁を跳び越す事ができたのですわ!

な、なんだってー!

じゃあ、やって見せますわよ!

 

えーい!

 

 あっ!

 

あーっ! おちたぁ!

どうですの! これが壁飛び越え死ですわ……。ジャンプしまくるのは隠し通路を見つけるこのゲームの要なのに、この忌まわしき現象のおかげで、わたくしは何度も自分に非の無い死を繰り返したのですわ! これも含めて、わたくしがこのゲームを好きになれない理由ですわ……

ふーん、じゃあなんで今はこのゲームをプレイしてたの?

ええ、実はわたくし、まだこのゲームクリアしたことが無くて……。取り合えずレトロゲーマーとしてはクリアしておきたいタイトルのひとつだったんですの。ああ、でも今ミスしたおかげで所持金が減ってしまいましたわ!

ごめんね、メイのせいで……。

いいえ、謝らないでくださいまし。わたくしがメイに壁飛び越え死を見てほしかったんですの。……仕方ない、こうなったらバクチでお金を増やすのですわ!

ばくち?

そうです、このがんばれゴエモンには丁半バクチをする店があるんですのよ!
丁半バクチと言うのは、二つのサイコロを転がして、出た目を足した数が丁(偶数)か半(奇数)か当てる、江戸時代から伝わる由緒正しき賭博ですわ!
当たると所持金が倍になり、ハズレると半分になる倍々ゲームですのよ!

賭け事? そういうのはメイ、よくないって思うなー

何を言いますの、これはゲームです。実際のお金をかけるわけではないのですから、大したことではございませんわ!

 

ようこそ、当カジノは誰でもウェルカム! ご自由にお楽しみください(わかいもの ばくちは やるかね)

メイ、なんだかこのお店は怪しいって思うなー……。

何を言ってるんですの、爽やかな店主さんではありませんか!

おきゃくさん ちょうか はんか せれくと してください

ここは一発……丁ですわ!

6の 2で ちょう! もってけ どろぼう!

あはっ! 幸先がいいですわ! 
よし、次は……半ですわ!

6の 5で はん! もってけ どろぼう!

おーっほっほっほ! 流石わたくし、賭け事にも才能があるのかもしれませんわね!
このまま行けば5000両、いや9999両……!?

ねえ、いつまでちょうはんやるのー? そんなにうまくいかないとおもうなー。

なっ! ……ま、まあ、もちろんずっと当て続けられるとは思ってないですの。とりあえず、目標は2000両! ここまでいったら辞めますわ!

なんかつまんなーい、おにーちゃんとこ行こーっと!(ガチャバタン)

  

 その後、増えつつ減りつつ色々あって……。

 

よし! 2000両超えましたの! ……ですが、もう一度当てれば4000両ですわね。4000両あれば、ゲームプレイにも余裕が出来ますわ……よーし、決めましたの! 次は、丁!

ククク……! 4の 5の はん! また きんしゃい!

そ、そんな……。くっ、しかしもう後には引けませんの! 必ず4000両まで勝ち続けますの! もう一度、丁!

1の 2で はん! また きんしゃい! 

ま、また……! 次も、丁!

2の 5で はん! また きんしゃい!

さ、3連続で半ですって! しかし、流石に次こそは丁でしょう! 次も、丁!

ククク……。半、半、半と来て、次こそは丁という読みは、まさに泥沼……!

な、なんですって!

3の 4で はん! また きんしゃい!

ギャーッ! なんなんですのこれは! ありえませんの!

どうなさいましたお客様……? ガッカリするには及ばない、お客様のお金はまだ100両もある……。存分に夢を追い続けてください……! 我々はその姿を応援するものです……!

も、もう……いくところまで行くしかありませんのっ……! 耐えることなくして勝利はないんですのっ……! 未来はわたくしの手の中っ……! 次は、丁……!

カカカ……キキキ……ククク……コココ……!

 

 その後ーーーーーーー

 

なんだお客さん、オケラじゃないか! とっとと出て行ってくれ!

し、尻の毛まで抜かれて鼻血も出ないですの……。でも、ゲームで良かったですわ、違う世界なら地下で強制労働案件でしたの……!

お嬢様、メイちゃんほったらかして何やってるんですか!(ガチャ)

ギャーッ! 黒服!

ええっ! 何ですかいきなり!?

 

 

 以上で「がんばれゴエモン からくり道中」の紹介を終えたいと思います。

 ここまで読んでくださってありがとうございました。

 

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