「バルーンファイト」ファミコンゲーム紹介第12回目

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 ゲーム好きならば誰もが聞いたことのある有名なゲームタイトルの一つではないでしょうか。

 このゲームは二人同時プレイが可能です。二人で協力してステージを進めていたかと思いきや、いつの間にか対戦ゲームになっていた。

 そんな経験のある方も多いのではないでしょうか?

 

カセット表面です。この汚さは年季が入ってますね……。

 

 「バルーンファイト」1985年1月22日に任天堂さんから発売されたファミコンゲームです。

 あれ? と思った方はよく見ておられます。カセットの写真を見ると、1984年と記されているところがあるのです。

 実は僕も知らなかったのですが、バルーンファイトは1984年にアーケード版が先行して稼働していたのです。ですので、ファミコン版はその移植作品、という事になります。

 僕はバルーンファイトのアーケード版「VSバルーンファイト」という作品名を知っていたのですが、ファミコンが先に発売していたのだと思っていました。

 任天堂さんがアーケードで稼働させていた「VS〇〇」シリーズというものの多くはファミコンからアーケードへの逆移植がほとんどだったので、てっきりこの作品もそうだと思い込んでいたのです。

 今回色々と調べさせていただいて、認識を正しいものに改めることができて僕も良かったです。

  

 

 システム

 このゲームは風船を付けた主人公を操作して、同じく風船を付けている敵を倒していく固定画面のアクションゲームです。画面上の敵を倒すとステージクリアとなります。

 このゲームのすべての敵キャラクターは空を飛びますので、同じく飛ぶことができる主人公が敵を踏んづけるようにして倒していくことになります。敵との高低差があまりない状態だと、ぶつかっても弾かれるだけでお互いの風船が割れることはありません。

 主人公は風船を最初から二つ装備していて、これを二つとも割られてしまうと落下し1ミスとなります。残機は全部で3機で、エクステンド(1UP)等は一切ありません。

 

 Aボタンを押すと一回羽ばたき、Bボタンだとずっと羽ばたきをします。空中にいる時は十字キーのみでの移動は出来ません。方向キーを入力しながら羽ばたきをすることで、その方向に移動ができます。

 

 このゲームを語るうえで忘れてはいけないのが、空中移動の際の「慣性の動き」です。

 一度羽ばたきをすると、移動した方向に着地まで動き続けます。その際羽ばたきを繰り返すとぐんぐん加速します。

 速度が出ている時に反対に方向転換をしようとしても一度の羽ばたきでは止まることが出来ません。

 なので複数回羽ばたきをしてようやく軌道を修正することができるのです。この動きは慣れないと難しいです。最初の内は思ったように動けずにもやもやするかと思います。ですがこれこそがバルーンファイトの面白さなのです。

 

 一応主人公は地面に着地している時は十字キーの左右で歩くことができますが、殆どが空中戦メインの為、地上に降り立つのはそうある事ではないと思います。

 

 敵に風船を割られて一つになった状態です。

 この状態だと風船2個だったときに比べて羽ばたきによる動きも鈍くなります。

 割れた風船は、ステージ3ごとに訪れるボーナスステージ(土管から現れる風船を割るだけ)を経由することで、2個に復活します。

 

 最後の風船を割られると主人公は落下し1ミスになります。手をバタバタ動かしながら落下していく様はコミカルでなんだか可愛らしい感じがします。

 

 敵キャラ紹介

 敵です。

 敵の種類はコイツのみです。ステージが進んでも色違いのコイツが出てくるくらいです。

 風船を割るのに特化したようなクチバシ付きの帽子? を被っています。カセットを見ると鳥っぽいんですけどね。

 敵を倒すためには、まず敵を上から踏んづけるように体当たりし、風船を割ります。

 

 敵の風船を割ると、落下傘で降下するような姿になります。この状態で再度体当たりをすることで敵を倒す事が出来ます。

 敵が地上に着地すると、再度風船を膨らませて飛び立とうとします。

 

 

 この状態でも、敵に体当たりすることで倒せます。

 ステージの開始時は敵が地上から風船を膨らませて飛び立つところから始まるので、先制攻撃で複数体を一気に倒せます。

 あせって素早く倒そうとすると、事故ってしまう場合が多いんですけどね。

 こんな感じの開始なので、最初は敵が無防備状態です。飛び立つ前に敵に体当たりを食らわせてやりましょう。

 

 上記の絵に、雲みたいなのがあるのがわかるでしょうか。

 この雲は永久パターン防止の役割を担っていて、同じステージで一定時間が経つと電撃を放出してきます。この電撃に触れると、主人公は問答無用で一撃死します。

 感電すると、昔ながらの骨が見えるようなモーションでやられます。コミカルですね。

 

 他にもバルーンファイトで有名なのといえば、もちろんコイツですね。

 さかなです。海面に来た主人公を食べようと水の中から飛び出してきます。これがまた恐ろしいのです。

 

 恐ろしげなBGMと共に主人公に襲い掛かります。食べられてしまうとミスになります。さかなは無敵な為、なるべく海面には近づかない方が無難です。

 「空を自由に飛べるのだから、そもそも海面近くに行くことなんてそうそうないだろう」と、このゲームを経験したことのない方は思ってしまうかもしれません。

 しかしバルーンファイトというゲームは、プレイヤーの意図していないあらぬ方向に移動してしまうのが常となるもの。このさかなには度々お世話になる事でしょう。

 

 あとはステージを進めていくと、こんな障害物が出てきます。

 回転床とでも言いましょうか。

 ぶつかるとクルクルと回りだし、その状態でぶつかると大きな力ではじき返されます。鉄アレイみたいな見た目ですね。

 

 このゲームは二人同時プレイが可能です。

 こちらは2Pカラーの主人公です。

 二人で協力してステージをクリアしていくことができます。協力するのか妨害するのかは楽しみ方それぞれですね。

 

 バルーントリップ

 上記の紹介は通常のゲームモードの紹介でした。

 実はこのバルーンファイトにはもうひとつのゲームモードがあるのです。

 それが「BALLOON TRIP(バルーントリップ)」です。

 

 このモードでは右から左にスクロールしていくゲームとなっています。

 画面上に大量に浮遊する雷にぶつかるとミスになり、一回ミスになるとその時点で終了となります。一応さかなも居ます。

 より長く生き残り、より多くの点数を稼いでいくサバイバルゲームとなっています。

 浮遊する風船は割ると点数になるだけですが、20個連続で割ると軽快な効果音と共にボーナス1万点が入り、以降の風船の色が変わります。

 色が変わった風船は徐々に点数が高くなっていくので、風船を逃さなければ取得する点数もぐんぐんと上昇していくことでしょう。

 しかし風船を逃さずすべて割っていくとなると難しい場面も出てきますので、己のアドリブ力とバルーンファイト力が試されることでしょう。

 「取り合えず風船割り連続20個達成!」を目標にプレイされていた方も多いのではないでしょうか。 

 かくいう僕も敵を倒していく通常モードよりも、ワンプレイがさくっと終わるこちらのバルーントリップをよく遊んでいました。こちらのモードの方が好きだったという人も多かったのではないでしょうかね?

 

 

 以上でバルーンファイトの紹介を終えたいと思います。

 読んでくださってありがとうございました。

 

 

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 おまけ

 

あーもう! バルーントリップは難しいですわ! あともう1個で20個連続割りでしたのに!

お嬢様ー、そろそろ……って、またバルーンファイトですか。ここ最近よくプレイされてますね。

ふう。ちょっと気分転換が必要かしら。……ああ、アトラ。せっかくだから2人協力プレイでもしましょうか。最近通常モードもあまりプレイしてませんでしたし。

はい、いいですよ。

 

 風船赤色(1P側)がお嬢青色(2P側)がアトラです。

 

さあ、ガンガン敵を倒していきますわよ!

はい!

 

 パーン!

あっ……と。

あら、ごめんあそばせ! ちょっと手元が狂ってしまいましたの。うふふ、許してね!

ええ、大丈夫です。まだ風船ひとつありますから。

 

 パーン! ピュー……。

あっ、ちょっ!

おーっほっほっほ! 敵かと思いましたの! 許してちょんまげですわ!

うう、絶対わざとだ……!

 

こらーっ! なんで逃げるんですの!

お、お嬢様が追いかけてくるからでしょう!

はやく敵をたおすんですのよ! キリキリ働きなさいな!

そ、そんな無茶苦茶な!

 

 デテテテッテテー(さかな出現BGM)

きゃあああ!(パクー

あっ、お嬢様がさかなに! ぷぷ……

あーっ! 今笑いましたわね!? もう許しませんわ! 覚悟なさいな!

ひっ、ごめんなさーい!

 

 これで終わりです。

 ここまで読んでくださってありがとうございました。

 

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