「グラディウス2」ファミコンゲーム紹介第8回目
昔は、シューティングゲームというものはポピュラーなジャンルの一つでした。
今ではあまりシューティングゲームは発売されませんが、昔からゲームを楽しんでこられた方々ほどシューティングが好き、という人が多いのではないでしょうか。
僕もシューティングゲームは好きな一人で、そしてファミコンゲームの中でも屈指の面白さを持つ「グラディウス2」の紹介が出来ることを嬉しく思います。
カセット裏面を見ていて思ったんですが、カセット上部に凸部分がありますよね。ここは元々KONAMIロゴが刻印されている場所だったはずです。
これはグーニーズのカセット裏面です。上部にはKONAMIの刻印がしっかりと刻まれてます。
まあ、だからなんだという感じですが……。
でも気になっちゃうんです。もしも変更になった理由を知っている方が居たら教えてほしいですね。
どんなゲーム?
「グラディウス2」は、元々は業務用アーケード作品になります。
そのファミコン移植作品となるのが、本作です。
グラディウスというゲームタイトルはかなり有名なので、プレイしたことが無い人でも名前くらいは聞いたことがあるという方は多いんじゃないですかね。
ファミコン版グラディウス2は株式会社コナミさんより1988年に発売されました。
初代グラディウスが1985年に初めてアーケードで稼働したときは、それはもう衝撃的だったそうです。
グラディウスシリーズのパワーアップ方式といえば、カプセルアイテムの取得数によって自分で好きなタイミングでパワーアップが出来るシステムです。
元々、シューティングゲームでアイテムを取得してパワーアップするというのはポピュラーなものだったそうですが、上記のパワーアップゲージ方式は類を見なかったようです。
他にも「オプション」と呼ばれる、自機をトレースしながらついてくる分身みたいなものも斬新で、最大数のオプションから繰り出されるレーザー攻撃は圧倒的な攻撃力で、非常に爽快感のあるシューティングゲームとなっています。
ステージも個性的なものが多く、今で言えば各ステージに特色があるのは当たり前ですが、当時はそういったゲームは少なく、すべての演出面で抜きんでたタイトルでありました。
後に色々なコナミゲームに登場する「モアイ」もこのグラディウスが初出です。「コナミワイワイワールド」というゲームでは味方キャラクターとして操作できるほど出世し、果てはモアイが主人公の「モアイくん」というファミコンゲームも発売されるまでに至りました。
話が逸れましたが、グラディウスはとにかく当時のゲーマーに支持され、今でも不朽の名作として語り継がれています。
その続編であるグラディウスⅡファミコン版が、今回紹介したいタイトルであります。
アーケード版のグラディウスⅡは、それはもう完成されたゲームでありました。グラディウス稼働から3年後、1988年に登場したグラディウスⅡは、たちまち大人気になりました。
前作からのシステムを踏襲しつつ、グラフィックや音楽の向上、そして新たに4つの自機の武装をゲーム開始時に選択できるシステムを導入し、プレイに幅を持たせました。
この武装選択は、もちろん今で言えばそういったシステムは普通かもしれませんが、当時のシューティングでは採用しているゲームはほとんどなく、他ゲームの数歩先を行くような画期的なものでした。
そういったシステムも、ファミコン版にはしっかりと受け継がれています。一部移植されなかったステージや敵がいますが、その分ファミコンだけのオリジナル要素があります。
武装紹介
ここで、グラディウスⅡの武装の種類を説明させていただきます。
こちらは通常ショットです。初期状態の攻撃はこのショットになります。画面上に2発まで出すことができます。
「ミサイル」です。パワーアップゲージ2番目の武装になります。ミサイルは色々と種類があり、ゲーム開始時の武装選択によって変わってきます。このミサイルは斜め下に発射され、地形に沿って進みます。壁や段差がある場合は消えてしまいます。
これは「フォトントーピドー」です。自機の真下に落下後、ミサイルと同じ動きをしますが攻撃力が高く、ザコ敵を貫通しながら進みます。その変わり弾速が遅めになっています。
「スプレッドボム」です。斜め下に発射され、何かにぶつかると炸裂します。威力が非常に高いです。
「トゥーウェイミサイル」です。自機の斜め上下に発射します。地形にあたると消えます。
「ダブル」です。前方と斜め上にショットが出ます。通常ショットと同じく画面上に2発までしか出ないため、弾切れになりやすいです。
「テイルガン」です。前方と後方にショットが一発ずつ出ます。こちらも弾切れを起こしやすいです。
「レーザー」です。前方に対して貫通力のあるショットを放ちます。ショットボタンを連打すると短いレーザーになってしまうので、ボタンは押しっぱなしにしておくと長いレーザーが撃てます。
「リップルレーザー」です。前方に、徐々に当たり判定が大きくなるリング状のショットを撃ちます。威力は通常ショットと同じで、こちらも同じく画面上に2発まで出ます。ドット絵イラストは3発出てますが、リングの広がりを表現したかったので3発に描いています。
「オプション」です。自機の分身のような球体を出現させます。最大4つ装着可能です。敵の攻撃に対して当たり判定はなく、自機を追従するように動きます。球体ひとつひとつが自機と同じ攻撃をする為、最大数装備時の攻撃力は圧巻です。地形にめり込ませて攻撃等が出来るので、戦略に幅が出せます。
オプションを4つ装備した状態でもう一度オプションを取得すると、一定時間オプションが自機の周りを回ります。これはファミコン版だけの追加要素です。
「フォースフィールド」です。敵の攻撃を全方位防御します。5発受けると無くなります。残り一発分の耐久力になると、赤くなります。グラディウスⅡアーケード版では、フォースフィールドの他に「シールド」というバリア系の武装がありました。初代グラディウスの時のバリアです。自機の前方だけを守る青白い球体を二つ装着するものですが、残念ながらファミコン版では実装されませんでした。
ゲーム内容
ファミコン版グラディウスⅡは、アーケード版に比べて難易度が非常にマイルドになっています。敵の撃ってくる弾の数も少ないですし、アーケード版で登場した「オプションハンター」という、その名の通り自機が装着しているオプションを剥ぎ取ってくる敵がいるのですが、ファミコン版では登場しません。
そういった面でも簡単になっており、物足りないプレイヤーも一部いらっしゃったとは思いますが、子供の頃の僕は非常に楽しめました。このゲームのおかげでシューティングゲームが好きになったと言っても過言ではないかもしれません。
他にも、やはり耳に残るBGMの話は欠かせません。
この頃から、コナミさんは一部のファミコンカセットに拡張音源を内蔵し、ファミコンでは通常出せない音を出せるようにしているのです。
BGMに対するこだわりもすごかったんです。これは天下のゲームメーカーですね。ここまでしてくるコナミさんを嫌いになるゲームユーザーはいなかったと思います。
ここでグラディウスのストーリーを説明させていただくと、主人公は惑星グラディウスの戦士で、グラディウスに侵攻してきたバクテリアンという勢力を倒す物語です。
グラディウスⅡも同じくバクテリアンが敵ですが、正確にはバクテリアン所属の「ゴーファー軍団」が相手です。こちらもグラディウスに攻めてきたので反撃開始、といった感じです。
実はグラディウスとグラディウスⅡの間に、もうひとつシリーズ作品があるのです。それは「沙羅曼蛇(サラマンダ)」というゲームです。
世界観も共有しており、グラディウスでの敵はバクテリアンという勢力ですが、沙羅曼蛇では主人公陣営は惑星「ラティス」の戦士で、バクテリアン所属の「サラマンダ軍団」が相手です。
バクテリアンは巨大勢力ですね。いくつもの軍団を統率しているとは、内部は結構優秀な人材そろってるんじゃないですかね。
まあ主人公機1機で壊滅させられているので、なんとも言えませんが……
おわりに
武装を紹介出来たところで、この辺で紹介は終了とさせていただきます。
ファミコン版グラディウスⅡは、アーケードから削除された要素は多いですが、グラフィック、BGM,ステージ構成、すべてハイレベルな作品にまとまっています。おすすめの一作です。
ファミコン版グラディウスⅡの移植作は、過去にWii版バーチャルコンソールで配信していたらしいですが、現在は終了しているようです。
アーケード版であれば、プレイステーション4のアーケードアーカイブスや、コナミさんから販売されている「アーケードクラシックスアニバーサリーコレクション」の中に収録されているので、興味がある方はそちらから遊んでみてほしいですね。
それでは、ここまで見てくださってありがとうございました。