「ワギャンランド2」ファミコンゲーム紹介第6回目

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 「ワギャンランド2」は、1990年12月14日に株式会社ナムコさんより発売された横スクロールアクションゲームです。

 ゲームキャラクターは色々な攻撃方法で敵を倒していきます。よく見るのは剣とか銃とかでしょうか。弓矢だったり、魔法なんかもありますね。

 その他はムチだったり、はたまた素手だったり……。色々な攻撃方法がありますが、今回のゲームの主人公は「声」を使って攻撃する、ナムコさん屈指の名作ファミコンゲームです。

カセット表面です。残念ながら上の方のシールが破損しています。ナムコさんというと、1990年以降のゲームは大きいカセットになっているものが多かったですね。
カセット裏面です。黒く塗りつぶしているのは察してください。

 

 操作方法

 十字キーで移動

 Bボタン……攻撃

 Aボタン……ジャンプ

 操作的にはよくあるアクションゲームですが、色々な要素が詰め込まれたゲームです。

  

 ストーリー

 ここでストーリーを紹介させていただきます。

 『ドクターデビルとの戦いから数年。ワギャン達は平和に暮らしていました。

  ですが最近、島の大木が病気のようです。この木が枯れてしまうとこの島は大変です。

  そこで木のふるさとへ行き、直す方法を調べることにしました。

  よーし……、ワギャコプターでひとっとび!

  プスン、プスン……。

  わーっ、ワギャコプターの電池が切れたー!』

 

 上記は、タイトル画面を放置していると流れるストーリーデモの文章です。

 ドクターデビルとは、前作ワギャンランドでワギャン達が住む島を占領しようとした悪者(ラスボス)です。ワギャンの仲間たちのほとんどがデビルに捕まってしまいました。

 この時、ワギャンの兄や仲間たちはドクターデビルに抵抗しましたが、殺されてしまいました。道中で死にゆく仲間や、幽霊となってしまった兄と再会するシーンもあります。

 つまり、ドクターデビルはワギャンと死闘を繰り広げた相手なのです。

 ワギャンランドのストーリーは意外と重いのです。パッケージやキャラクターのかわいらしい見た目からは予想もつかない展開です。

 とまあ、前作のストーリーはこんな感じですが、2はそれほど気負いのないストーリーです。島の大木と言うのは、通称「ほほえみの木」と呼ばれる大木で、その木は口から水を出して島の水源となっています。文章にするとなんだか意味不明ですが、事実です。

 

 ゲーム内容

 取り敢えず、主人公の『ワギャン』を見てみましょう。

主人公のワギャンです。奇抜なデザインですよね。こういうオリジナリティ溢れるキャラクターを生み出すのは本当にセンスが居るものだと思います。

 不思議な見た目のワギャンです。これを主人公にするというのが、ナムコさんのすごい所だと思います。

 

ワギャンは立ち止まると瞬きをします。

 このゲームは、道中は通常のアクションゲームですが、ボス戦となると他のゲームとは一線を画すゲームです。

 対決方法は、「しりとり」や「神経衰弱」、「数字探し」や「じゃんけんカード」などテーブルゲーム的なもので勝負していくのです。

 プレイヤーと敵との知恵比べで戦うのです。ボス戦で頭脳バトルとは、当時はとても斬新だったと思います。いわゆるテレビゲームというと、どうしても男性プレイヤーが多くなりがちだと思いますが、このワギャンランドシリーズは見た目の可愛らしさや、ゲームスキルを問わないボス戦なので、女性ファンも多く生まれたんだとか。

 

 そして、このゲームの代名詞ともなっているボス戦時の「しりとり」の説明はかかせません。

 しりとり戦は、画面上に縦4マス×横6マスの計24マスに絵柄付きのカードが敷き詰められており、その絵柄のものの名前で交互にしりとりを続けていきます。プレイヤーには持ち時間があり、正しいカードを選択すれば時間は増え、間違ったカードを選択するとお手つきとなり時間が5秒減少します。

 しりとりを続けられるカードがなくなる手詰まりか、最後の言葉に「ん」がつく場合、時間切れ、もしくはすべてのカードが無くなった時に対決は終了し、その時に規定ポイントを取れていたかでボスとの勝敗が決まります。規定ポイント以上なら勝利、以下なら敗北です。普通のしりとりなら「ん」が付いた時点で負けですが、このゲームではボスのお情けで勝ちを譲ってくれます(規定ポイントに達していたら)。すべてのカードが無くなった時とはいわゆる「パーフェクト」で、その時は勝利と共にご褒美の1UPが7つもらえます。つまり7UPです。太っ腹ですね。

 このしりとりですが、絵柄によっては色々な読み方があります。例えば「ねこ」の絵だったら、「こねこ」や「やまねこ」など裏読みと呼ばれる読み方が出るゲームです。画面上にしりとりが続けられるような絵柄が無いとしても、ダメ元で適当に選択してみると思いもよらない名前が出てきたりして意外と切り抜けられるものとなっています。そこがまた面白いのです。

 不思議な魅力に溢れるゲームです。男女問わず人気のゲームになっていったのも頷けますね。ワギャン、おそるべし。

 

ワギャンの歩きモーションです。結構早く足を動かします。

   

 特にラスボス戦においては、今までの各ボスに比べて格段に難易度が上がります。神経衰弱からのしりとりという二連戦となっていて、とくにしりとりに関しては他のボスの勝利規定ポイントに比べて数倍上昇しており、長期戦必須です。なのにカードを選択できない手詰まり状態になった際に規定ポイントに達していないと、もう一度最初からしりとりをやることになります。結構難しいです。

 ですが、ラスボス戦のBGMはとてもカッチョイイのです。

 聞いたことが無い方も、ぜひ聞いてみてほしいですね。

ワギャンの攻撃アニメーションを作りました。

 ワギャンの攻撃は音波攻撃です。初期段階は「ワッ」と声を出し、パワーアップアイテムの「ワギャナイザー」を取ると「ギャ」「ガー」「ギャー」と強化されていきます。ギャー状態でワギャナイザーを取ると一定時間無敵となり、終了後はまた初期の「ワッ」状態に戻ります。

 他にも透明化のアイテムや、滞空時間が延びるアイテムなど、様々なものがあります。ストーリー上でワギャコプターの電池が切れて落下するところから物語は始まりましたが、その電池も装備品として取得することが可能です。

 取得した場合はAボタンで空を無限に飛び続ける事が出来る反面、通常攻撃の音波攻撃が出来なくなるという制限が発生します。その辺は電池を取るか取らないかの選択も出来ますので、自分の好みに合わせてゲームを進めていくことも可能です。

 

 おわりに

 以上でワギャンランド2の紹介を終えたいと思います。

 現在、ワギャンランド2は「wii U バーチャルコンソール」に移植されているようで、もしも興味のある方はぜひプレイしてみてくださいね。もちろんファミコン版でもいいですが、最近では実機でプレイする方が敷居が高いですからね。

 では、見てくださってありがとうございました。

 

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