「星のカービィ 夢の泉の物語」ファミコンゲーム紹介第26回目
もはや説明不要の大人気ゲーム『星のカービィ』シリーズの第2作目です。
僕の周りでは、カービィが嫌いだって人は一人もいないのです。実際僕もカービィは好きなのですが、そうやって殆どすべての人から好かれるゲームってのは本当に凄い事だと思うのですよね。今だにシリーズが出続けているのも頷けます。
カービィと言えば、やはり敵を吸い込むことにより相手の能力を真似する事が出来る『コピー能力』が有名ですが、この力は今回のファミコン版から可能となったものです。第1作目にあたるゲームボーイ版の初代星のカービィではコピー能力は無く、ただ単に敵を吸い込んで吐き出すという事しかできませんでした。(一部のアイテムで炎を吹いたりする特殊な攻撃はできます)
カービィの見た目はシンプルなデザインながら、キャラクターの多彩な動きやステージクリア時のカービィダンスなど、その可愛らしい仕草や振る舞いで一躍人気キャラクターの仲間入り、任天堂さんの誇る看板キャラクターの一人となりました。
現在でも星のカービィシリーズは色々なプラットフォームで新作が発売され、今年(2022年)でシリーズ30周年という事もありまだまだ人気は衰え知らずです。更に今年の3月25日には星のカービィシリーズ新作ソフト『星のカービィ ディスカバリー』が発売予定という事で、その愛くるしさをよりいっそう世界に広げていく事でしょう。
と、最近の話はこの辺りにして、今回のご紹介は2022年現在から約29年前に発売されたファミコンソフト『星のカービィ 夢の泉の物語』です。任天堂さんより1993年3月23日に発売された本作。開発はハル研究所さんです。
ファミコン末期の作品であり、クオリティは抜群の一言です。ドットで描かれるカービィの動きはコミカルで多彩、かつたくさんのコピー能力を表現するために描かれる敵キャラクターやカービィのドット絵は、非常に労力がかかったであろうことが伺えます。
各ステージにはコピー能力を使うことで進める隠しルートであったり、プレイヤーを楽しませてくれるミニゲームがあったりとゲームを飽きさせないつくりとなっています。素晴らしいゲームですね。
と、ゲーム内容の紹介やゲームシステムの説明と行きたいところですが、この記事を見ていただいている方でカービィを知らないという方は殆どいらっしゃらないと思いますので、今回はファミコン版のストーリーやオープニングデモの再現をしてみようと思いました。なのでよろしければご覧になっていただけると嬉しく思います。
カービィ絵描き歌
ゲームを始めると、開幕カービィ絵描き歌が始まります。その絵描き歌を再現しました。
♪ まるかいて
♪ おまめがふたつ
♪ おむすびひとつ
♪ あっというまに……。
という感じでカービィが描かれ、最後に色が付きます。
いやはや、カービィですよ。最後の♪あっというまに……からの筆の勢いは感じますが、やはりこのシンプルなデザインは覚えやすいですし、描くのが簡単なんですよね。これだけ簡単に描けてしまうと、気が向いた時とか、ノートの端っことかについつい描いてしまうような、そんな身近にカービィを感じられて良いですよね。
ちなみにこれがファミコンのゲーム画面で描かれるわけですが、このカービィは大体29年前のデザインなんですよね。なので最近のカービィのイラストを任天堂さんのホームページで拝見し、現在のデザインに少し書き換えてみようと思いました。
目の色付けと口周りをシャープに描き直しました。それぐらいです。なのにもう令和版カービィですよ。すごいですね。
人物のキャラクターとかだったら全体的な絵柄も現代の流れ(好み)に合わせて変わっていくものだと思うのですが、いやはや、カービィは昔からほぼ変わらず、どんな時代でも受け入れられるフォルムをしていますね。
と、ファミコン版のカービィの話をしていたはずなのに少し脱線してしまいました。次に行きましょう。
ストーリー
タイトル画面で操作せずにしばらく放置しているとストーリー説明が始まります。なのでその再現をしました。
『星のカービィ ~夢の泉の物語~』
あきれ返るほど平和なプププランド。
ここでひとつの事件が起きました。
プププランドの果てには『夢の泉』という『ゆめ』が湧く所があります。
夢の泉にはすべての生き物たちの夢と希望が集まります。
そして眠りについた生き物に楽しい夢と安らぎを与えるのです。
しかし、ある日とつぜん人々は夢を見ることが出来なくなってしまいました。
夢の泉で『デデデ大王』が水浴びをして遊んでいたのです。
しかも夢の泉の力の源『スターロッド』もデデデの手下に配られてしまったようです。
カービィはみんなの楽しいお昼寝タイムを取り戻すため冒険の旅に出たのでした……。
と、いった感じのストーリーになります。
デデデ大王を倒してスターロッドを取り返す物語の様ですね。どうしてデデデ大王はそんな事をしたのでしょうか……はてさて。
デデデ大王とカービィの関係は、なんだかマリオとクッパに似ているようで、しかしその二人よりは仲が良いように感じますね、個人的には。
すこし話は変わりますが、テレビアニメ版の星のカービィに登場するデデデ大王は結構鬼畜なんですよね。むしろ清々しい程の悪っぷりを垣間見させてくれる彼ですが、そんな皆のやりとりが面白いアニメなので、気軽に視聴できる環境の方は是非見てみて欲しいですね。
メタナイト
今作のファミコン版にて初登場となった『メタナイト』。カービィによく似た姿をしていますが謎の仮面を被っていて、素性はよくわかりません。
ファミコン版ではカービィに対して無敵アイテムをくれたり、冒険の手助けをしてくれる一方、メタナイトの手下(メタナイト軍団・メタナイツ)を使ってカービィと戦わせたりとよくわからない立ち位置のキャラクターです。
ステージ6にてボスとして登場し、カービィとの一騎打ちになります。ちなみに戦闘を始めるためにはフィールドに落ちている『ソード』を拾わないと戦いが始まりません。ソードはコピー能力『ソード』と同一です。
このファミコン版の星のカービィでは、コピー能力を有している時にダメージを受けると、その能力が星となってカービィの体から抜け出てしまいます。そのため、コピー能力を使い続けるためには再度吸い込み、飲み込む動作をしないといけないのですが、唯一このメタナイト戦ではソードを取得してダメージを受けても能力はそのまま、体の外に飛び出すことはありません。
見事メタナイトを倒すと、メタナイトの被っている仮面が割れて、素顔を晒しますがすぐにどこかに逃げ去ってしまいます。
まるでカービィを黒く(後の作品では青く)しただけのような見た目から、僕は子供の頃はカービィの兄だと勝手に思い込んでおりました。
しかし、この初登場のファミコン版から29年経過した今でも、どうやらメタナイトの素性は分かっていないようです。後のカービィシリーズでも頻繁に登場するようになった彼ですが、なぜカービィと姿が似ているかも一切不明との事です。
メタナイトのwikiを調べていたのですが、メタナイトの持っている剣には名前があるようで『宝剣ギャラクシア』というそうです。これはテレビアニメの中で判明するシーンがあるそうで、後のメタナイト登場ゲーム作品『大乱闘スマッシュブラザーズX』にてメタナイトの最後の切り札『ギャラクシアダークネス』など、その剣の名を冠するような技もあるとのこと。いやはや、メタナイトも色々なゲーム作品に登場していますから、そろそろカービィとの明確な関係性を知りたいところですね。
おわりに
ゲームボーイ版の初代星のカービィは、その可愛らしい見た目の主人公カービィや、アクションゲームとしても質の高い、かつゲームが苦手な人も楽しめるような難易度設計であったことから日本では売り上げ数170万本のメガヒット、世界累計販売数ではなんと500万本以上というモンスタータイトルとなっています。
今作のファミコン版でも約100万本近い売り上げを達成し、大人気ゲームシリーズに名を連ねる結果に繋がっています。
アクションゲーム以外のジャンルでもピンボールであったりブロック崩し、レースゲームであったりと色々なジャンルに登場し、プレイヤーを楽しませてくれるものがたくさんあります。
個人的に好きなシリーズといえば、やはりスーパーファミコンの『星のカービィ スーパーデラックス』でしょうか。これはもう本当に何度もプレイし楽しませてもらいました。数多くある各コピー能力に、更に細かく色々な技が追加され、敵を倒す為に色々なテクニックも駆使し進んでいく素晴らしいアクションゲームです。2人プレイも可能という至れり尽くせりなゲームですね。
もちろん、このファミコン版の星のカービィもしっかりと楽しめる作品となっています。現在はニンテンドーswitchのニンテンドーオンラインに加入している方はファミコンフリープレイタイトルに含まれていますので、是非ともそちらで遊んでみてほしいですね。特にラスボス戦の演出なんかはファミコンなのにすごく凝ったものとなっていますので是非クリアまで頑張ってみて欲しいです。
では、これでファミコンソフト『星のカービィ 夢の泉の物語』の紹介を終えたいと思います。
ここまで見てくださってありがとうございました。
おまけ
あ~、カービィさんはホントに可愛いですわね! わたくし、星のカービィシリーズって大好きですの!
メイも好きーっ!
ぼ、ぼくも今まであまりゲームはしない方だったけど、カービィは有名だから知ってます。皆さん好きな方が多いですよね。
ゲームだけではなく、マンガにもなったりしてますからね。大人気だからこそ、そういったものもたくさんあるのでしょうね。
カービィさんといえば、見た目が可愛いらしいのは言わずもがなですが、やはりなんといっても声のかわいらしさですわね!
舌足らずな感じで『ペポ!』なんて言ってるのを見ると、なんとも胸がきゅんとしますわね!
え? 何を言ってるのおねーちゃん?
カービィは『ポヨ!』でしょ?
ぼ、ぼくは『はーい♪』が一番しっくりくるとおもうけど……!
いや『腐敗☆』ですよね?
は? 何を言っているのですか?
どう考えても『ペポ』以外考えられませんわ!
『ポヨ』だよ!
『はーい♪』が一番なんじゃ……。
『腐敗☆』……。☆彡
埒が明きませんわね。仕方ありませんの、こうなったら直接本人に聞いてみるのが一番ではないでしょうか?
直接聞くって、一体どうすれば……。
カービィさん! 本日はよろしくお願いしますわ!
あい!
わーっ、カービィだ! かわい~!
うわあああ、全身ぽよぽよしてる……かわいい……!
カービィさん、本日お呼びしたのは他でもありませんの、少しばかり聞きたいことがありまして……。
ほよ?
あっ、いま『ポヨ』って言った!
よくお聞きなさいな、『ほよ』って言ったんです! 大事な事ですからしっかりと訂正していきますわよ!
え~! ねえカービィ、いつもポヨって言ってるよね! ね!
ちょっと! そうやって無理やり言わせるような事はしてはいけませんわよ!
なにお~! ギャーギャー!
がるるるる!
あうう~……。(困惑)
ちょ、二人とも落ち着いてください! カービィが困ってるじゃないですか!
はっ! わたくしとしたことがつい興奮してしまって……。
ごめんね、カービィ……。
あい!
そうですわ、せっかくお越しいただいたんですから、お食事をしていかれてはどうかしら? アトラ、せっかくなのでひとつ料理をお願いできるかしら? カービィさんはお寿司なんかはお好きですの?
あ~う!(好き!)
わかりました、ではご用意しますので少々お待ちくださいね!
準備が完了するまで、カービィさんはトマトがお好きかと思いましたので、それまでどうぞこちらを召し上がってくださいね。
わーい!☆(喜)
ちなみにこちらの世界ではマキシムトマトはご用意できなかったので、Mサイズのトマトということでご了承ください! それでは!(ドアガチャ
スオオオオ……
あっ、わたくしのノートパソコンも一緒に! カービィさんお待ちになって!
あああああ!
カービィはトマトと共にお嬢のノートPCも飲み込んでしまった!
そ、そんな……わたくしのノートPCが……(ガーン
ノートPCなんて飲み込んじゃったけど……カービィ大丈夫?
それになんだかコピー能力が発動したように見えたけど……。
あうう……
ドアガチャ)お待たせしました、お寿司の準備が完了しましたよ! ……なんだか周りがすっきりとしていますね。とにかく、お寿司のネタはこちらに置いてもいいですか?
ペ↑ポ↓(ここ)
カービィは指さした!
んま!
いま、『ペポ』って! 『ペポ』っていいましたわ!
え~! カービィ、ポヨって言わないの~?
というか、なんだかセリフのイントネーションがおかしいような……。
では早速お寿司を握っていきますね!
……はいどうぞ、召し上がってくださいね!
アトラはカービィの前にお寿司を出した!
……いなりが入ってないやん!
えっ! すみません、実はいなりはご用意してなくて……。
ないじゃんいなりが……いなりを食べたかったから注文したのに……。
なんだかカービィ、人が変わったみたい……。
うん……それになんだかいなりへの執着心がすごいような……。
こ、この能力はいけませんわ! これ以上放置すれば何をしでかすか!
すみませんカービィさん! お覚悟を!(ボカッ!
お嬢はカービィを殴った!
ドカッ)あうう!
お嬢にどつかれたカービィは転んだ!
あああ、ごめんなさいカービィさん、咄嗟の出来事とは言え、わたくしはなんてことを……。(ハラハラ
しかし……、ほ、☆が出てこない!
久々にワロタ
1ダメージでも受ければ能力が☆となって飛び出すのが昔のカービィなんだよな
今はダメージを受けても能力が飛び出さないから困る
ギャーッ! 悪化していますわ!
これ以上は全方面から怒られますの!
仕方ありません、カービィさんにはお帰りいただきますわよ!
ワープスターさん! 出番ですわ!
カービィはワープスターに乗って(乗らされて)帰っていった!
せっかく来てくれたのに、カービィには悪い事をしてしまいましたね……。
そーだそーだ!
おねーちゃんがノートPCでへんなのばっかり見てるからだよ!
たしかに、おねえちゃんがノートPCで普段どんなのを見てるのか少し垣間見えた気がする……。
お嬢様……。
な、なんなんですの、もう!
ノートPCは無くなるし、変な言いがかりは付けられるし、もう散々ですのーっ!
これでファミコンソフト『星のカービィ 夢の泉の物語』の紹介を終えたいと思います。
最後まで見てくださってありがとうございました。
ちなみにですが、僕はカービィの声は『ペポ』派です。