「ツインビー」ファミコンゲーム紹介第13回目
これまた有名なファミコンタイトルの一つです。
特にその世界観や、ツインビーの代名詞ともいえる「ベルパワーアップ」は独創的なアイデアであり「コナミのシューティング作品にハズレ無し」という考えをプレイヤーに持たせる一役を担った、と言っても過言ではないでしょう。
ついでに2人同時プレイにおける合体攻撃なんかも当時は斬新だったのではないでしょうか?
「ツインビー」は1985年に株式会社コナミさんより業務用アーケード作品として稼働しました。その後、1986年にファミコン移植版として発売されたのが本作です。
そのポップなキャラクターと、冒頭でお話しした「ベルパワーアップ」など類を見ないシステムが好評を呼び、数々の続編が登場しました。
がしかし、最後のシリーズ作品は1998年に販売されたプレイステーション用ゲーム「ツインビーRPG」(STGではない!)が最後であり、アーケード作品に至っては1995年稼働の「ツインビーヤッホー! ふしぎの国で大あばれ!!」というシューティングゲームが最後となっております……。もう20年以上も前です。
ですが、今でこそツインビーの新作は発売されませんが、当時ツインビーを夢中になってプレイされた方や、その世界観を愛された方々がいるからこそ今でもツインビーという素晴らしいゲームが存在していたと忘れられずに語られてきたわけであります。
それに、最近のゲームでツインビーと関係の無さそうなコナミさんの作品でも、ツインビーに関連したキャラクターがゲスト出演していたりと意外と露出の機会はあるのですよね。
コナミさん、そろそろツインビー新作、出してくれてもいいんですよ?(暗黒微笑)
ストーリー
『宇宙歴2801年、ドンブリ島の住民は平和な毎日を送っていた。ある日、この島に伝わる宝の玉を狙ってスパイス大王率いる軍隊が現れ、島ごと占領してしまった。この宝の玉は大王直属の4人の将軍に分け与えられ島を4つにわけて統括させた。
住民達はなすすべもなかったが、島のはずれに住む一風変わった科学者シナモン博士は大王をやっつける為ユニークな戦闘機ツインビーとウインビーを造り上げた。彼は住民たちの気持ちを二人の息子に託し、それを受けた兄弟は深い信頼を胸に大王に立ち向かった』
このストーリーを見ると、ツインビーに乗っているのはシナモン博士の息子という事みたいですね。
その後のツインビーシリーズではライトとパステルという男女のキャラクターが乗っている設定になっていますが、ファミコン版ではどうやらそれよりも前の時代のようです。
ファミコン版でパイロットだった息子二人(アンナモンとドンナモンと言う名前らしいです)の子供たち、という設定で生まれたのがライト、パステルという事みたいですね。二人は従妹同士です。初めて知りました。全員シナモン博士の子孫たちなんですね。
システム
縦スクロールで進む、いわゆるゼビウスタイプのシューティングゲームです。コンティニューはありません。
全5ステージ構成となっており、5面をクリアすると特に何も無く難易度が上がった1面が始まります。本作はループゲームであり、エンディングはありません。
Bボタンで対空ショットです。画面上に2連射まで撃てます。
Aボタンで対地攻撃を繰り出します。攻撃すると照準のようなものが現れて、そこに向かって機体に生えている手から弾を射出します。
大体ツインビー4キャラ分位の所目掛けて攻撃しますが、地上物に対しては軸が大きくズレていなければある程度自動で狙いを合わせてくれます。
ベルパワーアップ
ツインビーの特色として、パワーアップアイテムの殆どが「ベル」によるものです。
空中に漂う雲に目掛けてショットを放つとベルが飛び出してきます。ショットがベルに当たると「チリン」と音が鳴ります。
そのベルを取得することで、様々な効果をツインビーに与えてくれます。
ショットを5発撃ちこむごとにベルの色が変わります。
ベルの出てこない雲もあります。
黄色ベルです。取得すると点数が入ります。
500点から始まり、連続して取ることで1000点、5000点、10000点と高くなっていきます。ツインビーの点数稼ぎの要です。
連続して取れなかった場合とは、画面上にベルを出現させた状態で、画面外に見逃すことです。つまり雲からベルを出現させなければ連続して取っている事になります。
青ベルです。取得するとツインビーのスピードが1段階アップします。
初期段階のスピードは非常に遅いので、まず優先して取得していきたいもののひとつです。
白ベルです。取得するとツインビーのショットがツインショットになります。
白ベルは黄色ベルと色が似ているため、判別が困難です。
結構目を凝らしていないと分かりにくいと思います。
点滅ベルです。本来はもっと高速で点滅しているのですが、あまり凝視すると気分を害される方が出るかと思い、控えめな点滅にしています。
取得するとツインビーの分身が出現します。グラディウスのオプションみたいなものですね。一つ取るだけで二体の分身が付きます。これ以上増やすことは出来ません。
しかし、この分身は本体が止まっている時は本体にピッタリくっつくように動きます。グラディウスみたいにその場に配置、みたいな使い方は出来ません。
赤ベルです。取得するとツインビーのサイドにバリアを張ることが出来ます。
敵の弾を約10発程耐えられます。正面がガードされてないように見えますが、正面も防ぎます。
なんならバリア中はボスに体当たりしてもやられることはありません。もちろんバリアが壊されたらダメですが。
当たり判定は大きくなりますが優秀なバリアです。
ちなみに、オプションとバリアは両方装備することは出来ません。どちらか一方を装備すると、どちらかの色のベルは登場しなくなります。
攻撃力を高めて進みたい方は点滅ベルを、防御寄りで進みたい方は赤ベルを狙っていかれると良いですね。
ベルを30発以上撃ち続けると、ハチに変化します。
これは敵キャラですので、取得できません。触るとミスになりますが、ショットで倒す事が出来ます。
敵キャラクター紹介
ここでそろそろ敵キャラクターを紹介します。
これは敵キャラの一部ですが、このツインビーで登場する敵キャラクターの殆どは食材や食器などの台所でよく見るもの達なんですね。
ストーリーでもそれらしい名前が目立ちましたね、ドンブリ島とかスパイス大王とかシナモン博士とかとか……。
ちなみにこれは空中の敵キャラクターなので、Bボタンの対空ショットで倒せます。
敵は弾を撃ってきます。ツインビーは一度だけ敵の弾を受ける事が出来ます。が、受けると両腕を壊されてしまい、Aボタンの地上攻撃が出来なくなってしまいます。
腕を壊された時、一度だけ「ピーポーピーポー」とサイレンを鳴らしながら救急車が上から流れてきます。絵で見ると全然救急車っぽくはありませんが……。
それに触れると腕が復活します。もし取り逃すともう救急車は現れません。あとはずっと地上攻撃が出来ない状態で戦うのです。キツイ……。
地上の敵はこちらです。
地上の敵はこの3体しかいません。地上に設置されていますが、しっかりと弾を飛ばしてきます。
タケノコなんかは口? を開けて弾を飛ばします。わさわさと動くので注意してれば弾を撃ってくるタイミングが分かります。
地上の敵を倒すとアイテムが出現します。殆どは取得しても得点になるだけですが、一部優秀な効果を持つアイテムがあります。
その中にはベル以外のパワーアップアイテムも存在します。
リンゴは、得点アイテムです。こういうフルーツ系のアイテムはほぼ得点です。他にもチェリーなんかがあります。
キャンディは、ツインビーのショットを3WAYに強化する重要アイテムです。
3WAYを画面上に2連射まで撃てます。非常に強力ですが、分身を付けている時は出現しません。
更に3WAY装備時に分身を装備しても通常ショットに弱体化しますので、基本的にはバリアで進む方向けの装備です。
スターです。取得すると画面上の敵や敵の弾を消すことができます。
ミルクです。取得すると残機が1UPします。
ボス紹介
ここからはボスを紹介します。
1面ボスです。自機の周囲に破壊可能の玉を生成しながら攻撃をしてきます。弱いです。
2面ボスです。
地表から照準みたいな形の弾を飛ばしてきます。緑色の状態だと当たらず、白くなったら当たり判定が出ます。弱いです。
3面ボスです。カラスみたいな形してます。
お供のカエルみたいなキャラクターを生成し、ツインビー目掛けて突進させてきます。弱いです。
4面ボスです。僕はコイツの見た目結構好きです。
ボスのミニ版みたいなお供を、自機の周りで回転させてバリアみたいにしながら高速で横移動します。画面端から反対の画面端に出てくるような動きを繰り返します。弱いです。
5面ボスです。恐らくコイツがスパイス大王なんですかね?
上方から山なりに飛んでくる弾をバラまいてきます。弾はショットで壊せます。弱いです。
ボスの説明のオチにすべて弱いという事を書かせていただきましたが、いや本当に弱いんですよ……。
ツインビーが初期状態の強さなら、それなりにいい勝負できると思いますけどね、それでもただ時間かかるだけのボスって感じですね……。
道中(特に5面以降から)は結構難しく、敵の動きの複雑さとバラまかれる弾で四苦八苦する場面が多くなります。
特に、ミスになってしまってからの復活ですが、ミスをするとすべてのパワーアップが剥ぎ取られてしまう為、そこから立て直すのが非常に困難なんです。このゲームの復活はかなり難しいです。
ベルパワーアップという独創的なパワーアップ方式は楽しいのですが、自機を強化するにはベルを撃って色を変えて、と段階を踏まなければいけない為、その間に敵の攻撃や、間違えてベルの色を変えてしまったりと思う様にパワーアップできずそのまま何機もやられ続けて、ゲームオーバーになってしまった、なんてことはよくある事だと思います。
このゲームの特徴であるベルパワーアップが、ゲームの難易度上昇の一端を担ってしまったのは、なんとも難しい所ですね。
おわりに
この辺でファミコン「ツインビー」の紹介を終えたいと思います。
ここから色々と他機種でもツインビーシリーズは続き、ゲームのみならずラジオやアニメになったりもしていたようです。すごいですね。
たくさんのファンがいるゲームです。興味を持たれた方がいたらファミコン版に限らず、どの作品でもいいので是非プレイしてみてほしいですね。
ではここまで読んでくださってありがとうございました。
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おまけ
お嬢様、お呼びですか?(ドアガチャ
うふふ、来ましたわねアトラ。お待ちしてましたのよ!
うっ、な、なんでしょうか……?
そう警戒なさらないで。今回はあなたの為にファミコンソフト『ツインビー』を用意しましたのよ!
うわぁ、ツインビーですか! ボク、プレイしたことなかったんですよねー!(キラキラ
前にその話を聞いた時に、それはいけない事だと思いましたの。ですから今から一緒にプレイ! ですわよ!
お嬢様……ありがとうございます!
※青色のツインビーがアトラ、ピンクのウインビーがお嬢です。
ツインビーはベルを取ってパワーアップして行くんですのよ!
それくらいはプレイしたことなくても有名ですから知っていますよ。何回か攻撃すると色が変わっていくんですよね?
そうです、大体5回刻みですわ。
あっ、でも敵がいるとなかなか思う様に色を変えられない……。今なら! ああ、敵が邪魔で取りに行けない……!
うふふ、そうですの。ツインビーのパワーアップは慣れない内は難しいんですのよ!
あっ、これは!
あっ、ちょっと!
ボカーン!
あれっ、そんな!
何をやってますの! それはベルを撃ち続けると出てくるハチですのよ! それは取得できませんの!
そ、そうなんですか! でも、条件反射でつい……。
あなたまさかハチ助と勘違いしましたわね!
高橋名人の冒険島では取得必須キャラですけど、ツインビーではダメですわ! まったく、何をどう見間違うのかしら!
うう、まさか悪いハチがいたなんて……、ゼルダでも一緒に戦ってくれたのに、どうして……。
あなたはハチに全幅の信頼を置きすぎですわ! まったく、全然パワーアップ出来てないじゃないですの!
って、そうこうしてるうちに敵が迫ってますの! こうなったら仕方ありません、合体ですわ!
えっ? 合体?
そうです! アトラ、あなたが上になりなさいな!
えっ! えっ! なんです上って!
わたくしは下になりますから、あなたの下の部分をわたくしに何度も何度も突くんですの!
お、お嬢様ぁ! 一体なんの話をしてるんですかあ!?
あーもうじれったいですわ! アトラ、あなたおとなしくしてなさい!
ひ、ひええええ! ボク、まだ心の準備が!
スココココーン!
2人同時プレイの時はお互いの機体を縦一列にして、上にいる機体が下の機体にぶつかるようにすると拡散弾を発射しますの!
そういうことですか、ビックリしました。ボクはてっきり……
てっきりなんですの?
いっ、いえ何でもないんです! あはは!
? 変な執事ですわね……
なんだかんだでボスですわ!
うわあ、全然パワーアップしてないからこちらの攻撃が弱いです! ボスの周りを守っている玉が邪魔でショットが通りません!
よし、こんな時は第2の合体技ですわ!
まっ、まだあるんですか!?
大丈夫、今度は簡単ですわ! なんせ横からくっつけばいいだけですから!
そのままファイヤー!
おおっ、これは!
手をつなぐことで通常攻撃がパワーアップしますの! 各プレイヤーは画面上にショットを2連射出来ますから、二人で4連射可能になる優れ技ですわ!
これならボスにも撃ち勝てそうです! 連射です!
はああああああ!
とかなんとかやるほどでもなく、すんなり倒せましたね。
そうですわね、このゲームのボス、弱いですから……。まあ、この調子で1周クリア行きますわよ!
はい!
その後、二人は順調に進み、5面にて……。
あ! あれは!?
コ〇ミ本社ですわ! 早く爆撃しますの! 〇ナミにツインビー新作を作らせるのですわ!
爆撃して破壊したらツインビー新作作れなくなりますよ!
あっ、壊れませんわ! 流石コナ〇は無敵ですの! これは今後も期待できる会社になりますわね!
はい!
あんまりやりすぎると怒られると思うのでこの辺で終わります。
ここまで読んでくださってありがとうございました。