「ランパート」ファミコンゲーム紹介第11回目
僕の好きなファミコンゲームの一つです。
特に2人対戦モードが熱く、腕前が同程度なら盛り上がる事必至でしょう。
どんなゲームかと聞かれると、なんて伝えればいいのか、うーん……。
とにかく面白いゲームなんです!(強引)
「RAMPART」は、元々は1990年にアタリゲームズおよびテンゲンが北米で業務用アーケードゲームとして稼働したものでした。
それをコナミさんがファミコン用に移植したのが本作です。
ちなみに僕はアーケード版は触ったことはありません。日本でも稼働していたことがあったようですが、見たことはありませんでした。
このランパートというゲームはどんなゲームか、冒頭でもどうやって伝えればいいか迷いましたが、「パズルゲームとシューティングゲームの融合」とでもいいましょうか、やはりなんと伝えれば正しいのか分かりません。
ページコンテンツ
システム
取り合えず絵を使ってゲームシステムを解説させていただきます。
まず自分の拠点をマップ上に配置できるので、好きなところに配置します。
拠点を配置するとその周りが枠で囲まれ自分の陣地が出来上がります。配置が終わったら、今度は攻撃用の砲台を配置します。
自分の陣地内であれば好きなところに置けます。規定数置いたら準備は完了です。
上記のような表示が現れます。上から説明します。
REST TURN …… このステージにおける上限ターン数。この規定されたターン数を超えてしまうとゲームオーバーとなってしまいます。
GET POINT …… このステージで貯めたポイント数の累計。
CLEAR POINT …… ステージクリアに定められたポイント。これをGET POINTで貯めたポイントが超えるとクリアになる。
BATTLE TIME …… 攻撃時間。この場合は20秒間の間攻撃できる。ただし一人用モードの場合は、画面上に存在する、壁を壊す敵をすべて倒してしまうと3秒後に攻撃時間は強制終了となります。
REPAIR TIME …… 修復時間。この場合は25秒間修復できる。
REST TANK …… 攻撃時間の時に壁を破壊してくる敵の残り数。
REST SOLDIER …… 修復時間の時に邪魔してくる敵の数。勝利条件が特殊でない限り、2種類の敵の数を0にしても勝利となります。
では、戦闘開始です。
右側の戦車が敵です。敵は砲撃を撃ってきて、自陣の壁を壊してきます。こちらも照準を操作して(本来照準の色は白なのですが、見やすくする為黒色に変えています)敵戦車を狙い撃ちます。
砲撃は発射から着弾までタイムラグがあります。更に敵は細かく移動するので、なかなか容易く当てることは出来ません。
既定の時間が過ぎれば、攻撃時間は終了です。
次は修復時間です。ランダムに選ばれるブロックを操作して好きなところに置いていきます。基本的には拠点を囲むようにブロックを配置していきます。この修復時間中に拠点を囲めなかった場合、即ゲームオーバーになります。
Bボタンでブロックを回転させることができ、Aボタンで配置です。
テトリスのブロックのような形から他にも様々あり、へんてこな形をしたブロックを連続で引かされるとプレイヤーは頭を抱えます。
画面に見えている木や戦車の上にブロックを配置することは出来ません。しかし敵戦車を囲むと敵を倒した扱いになりポイントが入ります。修復時間終了時に囲んだ陣地が広ければ広い程、ポイントが多くもらえます。
この一連の動作を繰り返し、規定ポイントに達すればクリアとなります。
二人対戦モードでは、中央の川を隔てて左右に拠点を配置し対戦します。
拠点を囲えないと即敗北で、相手よりも先に規定ポイントに達すれば勝利となります。対戦モードでは敵キャラクターは出現しません。
ストーリーモード
一人用モードを始めると、「プラクティス」「イージー」「ノーマル」「ハード」の4つの内からひとつのシナリオを選択します。
プラクティス
プラクティスが一番簡単なシナリオで、ランパートの基本的な遊び方やコツを抑えるための内容となっています。レベル1~7まで選択でき、レベル7だとそれなりに難しいステージとなっています。
プレイヤーを指導してくれる「マッサーカー」教官です。明らかにモデルとなった人物がいますね……。
イージー
童話の「赤ずきん」をベースにしたようなストーリーが展開されます。赤ずきんの女の子「エリー」と共におばあさんの待つ家へと向かいます。プレイヤーはエリーのボーイフレンド「タム」となって彼女を手助けします。全5ステージとなっています。
赤ずきんのエリーです。ストーリー進行において、すべての厄介事をプレイヤーに押し付けてきます。普段からタムは面倒事に巻き込まれてきたのでしょうね……。
ノーマル
中世ファンタジーの世界で聖騎士団の「レギン」達と共に、ドラゴンやモンスター達との戦いを繰り広げていきます。と思いきや、ステージを進めていくと唐突にトールハンマーやヴァルハラといった言葉が出てきて、ここでようやく北欧神話をベースにしたストーリーだったんだと理解できます。
各ステージクリアには規定ポイントだけではなく、「〇〇を囲めば勝利」のような特殊な条件のものがあったりします。正直ノーマルが一番面白いです。
こちらは全7ステージ構成となっています。
聖騎士団の「レギン」です。イケメンな見た目で、プレイヤーにはしっかりと敬語で語りかけてきます。礼儀正しくいいやつです。
ハード
日本の戦国時代をベースにしたストーリーが展開されます。プレイヤーは織田信長となって、相方のヒデヨシと共に戦国の世を戦い抜いていきます。全7ステージです。ハードモードをクリアするとエンディングでスタッフロールが流れます。
相方の「ヒデヨシ」です。
ハードシナリオは結構面倒なステージばかりです。クリアまでに時間をかけすぎると敵の増援と称してクリアポイントの上限を上げられたり、敵の数を増やされたりして時間ばかりかかります。
あと少しでクリア、という所までいってゲームオーバーになり、また最初から、なんてなると一気にやる気を削がれます。
各シナリオの敵達です。右上のちっこい人みたいなのは修復時間中に大量に現れて、ブロックを置けなくする妨害キャラです。こちらも砲撃で撃破可能です。
おわりに
このゲームは僕は本当に好きなゲームの一つです。
「こんなに面白いゲームシステムなんだから人気作になって、いつか続編出るだろうなあ!」
と、思いながら20年が経過しようとしています。オンライン対戦機能とか付いたら絶対面白いと思うんだけどなあ……。
このゲームシステムはオンリーワンだと思います。今の時代にプレイしても面白いと思います。二人対戦の話ですが……。
とにかく「ランパート」、プレイしたこと無い方は是非触ってみてほしいですね。一押しのソフトです。
では、これでランパートの紹介を終えたいと思います。ありがとうございました。
-------------------------------
おまけ
お嬢様、お飲み物をお持ちしました(ドアガチャ
アトラ! いいところにきましたわね!
な、なんですか?(ビクッ
ランパート、対戦しますわよ!
あ、ランパートをプレイされてたんですね。それ面白いですよね!
初めてプレイしましたけれど素晴らしいゲームシステムですわ。でもわたくしまだ対戦ってしたことないんですの。取り合えずゲームの流れは掴んだから、早速勝負ですわ!
えっ、大して触ってないのにもう対戦ですか?
何か問題でもありまして?
いっ、いえ、じゃあやりましょう……
決まりですわね、早速いきますわよ!
※左側がお嬢、右側がアトラです。
えっ、ちょっ!
何ですの? あなたも早く拠点を決めなさいな。
お嬢様、そこに木があるじゃないですか。
え?
え?
何を言っているのかしら、早く決めなさいな!
は、はあ……
あらっ!?
木なんかの障害物は、拠点を決めた際の城壁で消すことができるんですよ。てっきりお嬢様も木を消すものとばかり……。結構基本的なテクニックなんですけどね。
ふ、ふんっ。ちょっとくらいあなたにハンデを差し上げたってところですわ! 次は砲台の設置ですわ!
あっ、ふーん……
なにかしら?
……お嬢様、わざとやってます?
え? 敵の城壁に近い方が砲弾の着弾が早くていいじゃない!
……それでは、次は攻撃開始ですね
攻撃後ーーーーーーーーー
見なさいアトラ! あなたの城壁を一片残らず綺麗に粉砕してやりましたわ! それに比べて、あなたの壊し方はなんて雑なのかしら!
(もはや何も言うまい……)
おーっほっほっほ! 言葉も出ないとはこういう事かしら!
修復開始ーーーーーーーーーーーーー
なっ、なんなんですのこれは! 特に川沿いの所なんて、1マスブロックしか入らないじゃないですの!
イヤー修復簡単ダナー。
こ、こんなの修復できませんわ! なんなんですのもう!(ギャーギャー!)
お嬢修復出来ず……。1ラウンド目 アトラ勝利ーーーーー
2ラウンド目開始ーーーーーーーー
先程の失敗を鑑みて拠点の配置を改めましたわ。更に砲台もちゃんと陣地の余裕を考えての配置! これで勝つりますわ!
先程は初心者丸出しの負け方でしたけどね。(お嬢様はしっかりとテクニックを吸収するんですよね。そういうところは素晴らしいです!)
あなた心の声が逆ですわよ! なんてふざけた執事かしら!
あれっ!? 口に出てた!?
もう許しませんわ! いざ! ファイヤー!
攻撃からの修復後ーーーーーーーーーー
おーっほっほっほ! わたくしよりも(ちょっとだけど)修復が甘いのではなくて?
くっ、先程の動揺も相まってこんな姿に……!
さあ攻撃時間ですわよ! この勝負いただきですわ!
攻撃開始ーーーーーーーーーーーーー
ふう、こんなものでいいかな……。
おほほっ! 『自分の城壁を自らの攻撃で壊す』なんて! 血迷ったのかしら!
修復が難しくなりそうな部分がある時は、自分の城壁を壊すことで修復を楽にすることができるんですよ。
そ、そんなことが! んま! わたくしの城壁は見事にジグザグに壊されてますわ! こんなのを修復するなんて難しいですわ! きゃあああ!
お嬢修復出来ず……2ラウンド目もアトラ勝利ーーーーーーー
色々なテクニックがあるのですのね……。ランパート、奥が深いゲームですわね!
そうです、たくさんの読み合いやテクニックがあって、すっごく面白いゲームなんですよ!
アトラ! わたくしが勝つまで仕事に戻れませんわよ! 覚悟なさいな!
望むところです!
これで終わりです。
ここまで読んでくださってありがとうございました。