ファミコンゲーム紹介おまけ編 ナムコットゲームチラシ編
新聞なんかに時折挟み込まれていたゲームのチラシを見つけた時は、世の中のゲーム少年達が心をときめかせる瞬間なのではないでしょうか。僕もその一人で、どんなゲームを売っているのか、いつも眺めていた気がします。
今回は、「クインティ」というファミコンゲームがあるのですが、そのソフトのパッケージ写真を撮ろうとした際に中から、恐らく1989年当時のナムコさん(現バンダイナムコさん)のゲームチラシを見つけたので、取り上げたいと思いました。早速見ていきます。
まずはクインティのパッケージ写真です。今回はゲーム紹介ではなくゲームチラシ紹介なので本編の紹介については、いつかまた、とさせていただきます。ちなみに、クインティを製作したのはゲームフリークさんです。有名なゲームで言えばポケットモンスターを開発されたメーカーです。そのゲームフリークさんが初めて作ったゲームと言われています。
ついでに裏も載せておきます。このパッケージの中に、当時のナムコットゲームを紹介するチラシと、ゲームの保証書、そしてアンケートハガキが入っていました。
会社名はNAMCO(ナムコ)なのに、ゲーム表記ではNAMCOT(ナムコット)と書いてある理由は、当時ナムコさんは自社ゲームのブランド名としてナムコットと表記します。ナムコットという名称を使い始めたのはMSX用のパソコンゲームからと言われています。その後、ナムコットはファミコンにも受け継がれていきました。ナムコット表記期間は1984年から1995年で、ナムコット表記最後の作品はプレイステーションの鉄拳でした。それ以降はナムコで統一されています。
まずは保証書から見ていきます。左側はすべて空欄でした。
保証書の内側です。ファミコンは有償修理に対応していたようです。どの程度の破損具合まで修理してくれてたんですかね、外側のカバー位でしょうか。中の基盤が破損してたら修理の使用が無さそうですが……。
さらに、修理の期間はソフト発売から2年以内という記述も見えます。ファミコンソフトは、その作品を二年間程度生産していたんでしょうか。
次はアンケートハガキです。中央右辺りにクインティの主人公のカートン君がお出迎えです。この当時は郵便番号は7桁ではなく、5桁だったんですね。そういえばそうだったような……?
気になって調べてみたんですが、郵便番号が7桁になったのは1998年(平成10年)になってからだとか。それまでは5桁か、もしくは3桁だったそうで。3桁でよく郵便が届きますよね、絶対細かい地区まで認識できないと思うのですが。
裏のアンケート部分です。よくみると色々突っ込みたくなるところがありますね。
●このカセットはどこでお求めになりましたか?
の所の 4.文具店 とかいうのがまず今の時代では考えられませんね。文具店は文具店です。ゲームショップではないでしょう。
当時はファミコンカセットが至る所で販売されていた、と思わせる一文だと思います。 7.カメラ店 も気になるところです。今でいうヨドバシカメラさんのようなお店でしょうか。確かに今でもゲームソフトを販売していますからね、これはなんだか納得できます。
●今後どういうゲームが欲しいですか?
の所も気になりますね。 1.R・P・G という妙に区切りのある表記は置いておいて、 10.ホビーもの(将棋・麻雀など)の文は気になります。
今でいえばテーブルゲームというカテゴリーに分類されそうなものですが、当時のホビーものという括りに時代を感じます。
長くなりましたが、それではメインのナムコットゲームチラシを見ていきましょう。
「ナムコットのパラレルワールドへようこそ!!」とよくわからない恰好をしたキャラ達がお出迎えです。左側に移っているキャラが抱えているのはワギャンランドのキャラクターですね。この頃はワギャンランド推しだったのでしょうか。
開いてチラシ左側を見てみると、当時の新作の告知が。一部のソフトに不穏な名前がありますね……(右上)。せっかくなので簡単な解説をさせていただきます。
ドラゴンスピリット 新たなる伝説
『勇者アムルの血を継ぐ者よ、邪心ガルダを倒し、再び大国に平和を取り戻せ!』
ドラゴンスピリットは、1987年にナムコさんが開発した業務用アーケード作品です。いわゆるゼビウスタイプのシューティングゲームで、空中ショットと対地ショットを使い分けながら進んでいきます。
このドラゴンスピリット新たなる挑戦は、アーケードの移植作品ではなく、アーケード作品の続編として販売されたものです。システム的にはアーケード作品と同じですが、続編というだけあってストーリーや展開は違います。
・ドラゴンバスターⅡ 闇の封印
『勇者カールよ! 正邪の剣を取り戻す為、魔王ドラゴンキングをやっつけろ!』
ばっさりと言うとクソゲーです。
前作のドラゴンバスターは、ドラゴンスピリット同様こちらも元々業務用アーケード作品で、横スクロールの軽快なアクションゲームでした。ファミコンにも移植され雰囲気も悪くない遊べる作品に仕上がっておりました。
しかし、その続編の2はファミコンオリジナルソフトであり、ゲーム性もガラリと変えた作品です。横スクロールアクションから見下ろし方の俯瞰視点になり、BGMもほとんどなく(あるにはありますが)、やることも単調で面白味もなく、これほんとに天下のナムコットが作ったの?とを感じさせるゲームでした。あんまりボロクソに言うと、このゲームを好きな人に怒られそうなのでやめときます。……怒る人いるかな?
・ラサール石井のチャイルズクエスト
『あなたの仕事はマネージャー! ゴマすり、ヨイショでチャイルズの人気獲得!!』
1986年に結成したお笑いアイドルグループ「チャイルズ」と共に行くRPGです。チャイルズはテレビ等でも活躍されている磯野貴理子さんが所属していたグループのようです。残念ながらチャイルズは1992年に解散となってしまいました。
このゲームは独特なシステムとなっており、出会う敵に対して攻撃(ヨイショ)をして、倒す(ファンにさせる)と経験値(人気)になるという面白い設定のゲームです(いわゆるゴマすり)。
敵がマネージャー達に攻撃をしてくるのはストレスが溜まっているからであり、罵詈雑言を浴びせてきます。その口撃を防御(たえる)ことで相手のストレスが解消され、ファンになる事もあります。
僕はこのゲームをプレイしたことがないので今回ネットで色々調べさせてもらったのですが、いやー面白そうですね。ぜひ入手してプレイしてみたいです。
・マインドシーカー
『不思議な力を試してみませんか? 超能力トレーニングソフト、ついに登場だ!」
プレイヤー自身(コントローラ握ってる自分)を超能力者に育てる伝説のクソゲーです。
裏になっているカードをめくって何が描かれているか当てたりします。
ぶっちゃけ運ゲーです。
この世界にクリア者何人存在しているんですかね?
ではそろそろ見開きページを見ていこうと思います。
既に発売中となっているファミコンソフトの紹介のようです。中央左で紹介されているワギャンランドが、このチラシの表紙で見えていたキャラクターのゲームとなっております。
では先ほどと同じように軽く説明していきたいと思います。
・ファミリーマージャンⅡ上海への道
『クイズ、アドベンチャー、マネーゲームも加わった、贅沢な麻雀ゲームの決定版。』
タイトル通り麻雀ゲームです。本作は二人打ちの為、1対1での対戦となります。レッスンモードがあり、麻雀のルールや役を覚えたり、点数計算問題もあったりと、麻雀初心者にも目を向けた作品となっています。
・キングオブキングス
『剣と魔法の世界を舞台にしたウォー・シミュレーションゲーム。王の中の王となれ!』
最大4人対戦可能なシミュレーションゲームです。相手陣営のキングを倒す事で勝利となります。2対2でのチームプレイ対戦も可能で、各ユニットも豊富な種類がおり、相性を考えながら攻撃することが勝利への近道となります。
このゲームはファミコンのシミュレーションゲームでも特に評価の高い作品です。今でも根強いファンがいるとのことなので、興味のある方はyoutubeなどでプレイ動画を拝見してみるとよいでしょう。
・プロ野球ファミリースタジアム ’88年度版
『球場4つ! オリジナルチームが作れる! ファインプレーが冴える! いう事なし!』
なんだか説明の勢いがすごいですね。
野球ゲームだからでしょうか、ルールはわかるだろ、みたいな。まあ野球ゲームは大体一緒ですからね。
僕も特に説明することは無いです。ああ、だから勢いが……。
・ワギャンランド
『ワギャン! 愛する者たちを救え! ワギャン島に、正義のおたけびがこだまする!』
主人公のワギャンを操作して進む横スクロールアクションゲームです。ワギャンの攻撃は口から放たれる音波攻撃です。これは敵に当たっても倒す事ができず、代わりに敵の動きを封じる(固める)役割をし、固まった敵を足場にしたりしながら進んでいきます。
ボス戦ではしりとりや神経衰弱、数字探し等で対決していきます。
僕の好きな作品のひとつです。ワギャンランドはこの後もたくさんの続編が発売されました。いつかゲーム紹介させていただきたいと思います。
・ハイドライド3 ~闇からの訪問者
『敵だけではない。時が、重力が、そこに存在する。アクションRPGならこれだ!!』
固定画面のアクションRPGです。初代イースシリーズを彷彿とさせるゲームですが、攻撃は体当たりではなく、ショットを飛ばして攻撃します。
重さの概念があり、アイテムを持ちすぎると自キャラの動きが遅くなるのでアイテム管理が重要なゲームとなっています。
僕が子供の頃にクリアできず敗北したゲームでもあります。いつかまた挑戦したいソフトでもあります。
タイトルに3と付いている事もあって、ハイドライドはシリーズものでした。過去作には
「ハイドライドスペシャル」
というファミコンゲームがありました。
僕は過去にこのゲームにも敗北しています。が、もう一度プレイしたいとは思っていません。
初代イースに雰囲気は似ていますが、色々と不親切で、僕はクソゲー判定をしています。
・早打ちスーパー囲碁
『上級者向きの「本因坊戦」から「順位戦」、「対局道場」まで、3つのモードがある!
タイトル通り囲碁ゲーだと思います。プレイしたことが無いのでわかりません。
説明文の「本因坊戦」ってなんて読むんですかね。ほんいんぼう? よくわかりません。囲碁の用語かなにかですか?
・ファミリーピンボール
『シリーズの伝統! 多彩なモードとVSプレイがたまらない! タダモノにあらず!』
多分ピンボールゲームでしょう。プレイしたことが無いのでわかりません。
ですがVSモードは気になりますね。ピンボールでどうやって対戦するのでしょうか。上下に分かれて弾の打ち合いでもするんですかね。ボールを相手のゴールにシュート! みたいな。あれ、それなんてバトル〇ーム……。
・ローリングサンダー
『アクションゲームならこれだ! 華麗なショットと絶妙のタイミングが決め手だ!!』
ローリングサンダーは元々は1986年12月に業務用アーケード作品として登場しました。主人公の「アルバトロス」を操り敵を倒して進む横スクロールアクションゲームです。そのファミコン移植作品が、本作です。
主人公の動きや敵キャラ達の動きも滑らかで、アーケードの雰囲気をうまく再現できている良作です。
各ステージをクリアすると、敵に捕らえられているヒロインのレイラが痛めつけられているデモイラストが流れます。結構エッチな感じです。いいですね。実にいい。
・デビルマン
『例え悪魔と合体しても俺は人間の心を持ち続け、必ず戦い抜いてみせるぞ!』
TVアニメ「デビルマン」のゲーム化作品です。主人公の「不動 明」を操作してデーモンとの戦いを繰り広げます。
実は僕はこのゲームの存在を知りませんでした。なのでyoutubeでどんなゲームか拝見させていただきました。
基本は攻撃(パンチ)とジャンプを駆使して進む横スクロールアクションゲームのようです。
全然ナムコっぽくない。
第一印象はそれでした。内容的にも、ファミコンソフトの「聖闘士星矢」のアクション部分だけをプレイするようなゲームです。
プレイせずに決めつけるのは良くないですが、あんまり面白くなさそう……。
ちなみにマルチエンディングだそうです。
長くなりましたが、以上ですべての解説終わりとなります。
ゲームのチラシって見るとワクワクするのですよね。
僕は今でも年始にお正月セールとかやってるゲーム屋さんのチラシを見るとワクワクします。たとえ買わなくても、「こんなゲームあったんだ」とか「こんなに安いんだ」と、見ているだけで楽しめます。子供ですね……。皆さんは、どうでしたか?
では、ここまで読んでくださってありがとうございました。